外壁塗装における「塗料」の選び方!種類別の特徴から耐用年数までを解説!

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外壁塗装における「塗料」の選び方!種類別の特徴から耐用年数までを解説!

2023/09/25

外壁塗装を行う際にはもちろん塗装の仕方なども重要ですが、「塗料」の選び方がもっとも重要となります。
塗料によって機能、性能、耐用年数が違っているため、どういった塗料を選ぶかによって効果が大きく変わってくるのです。
そこでここでは、外壁塗装における塗料の選び方について紹介していきたいと思います。

塗料の種類によって耐用年数が大きく違っている

 

外壁塗装は太陽光の紫外線や雨風などによって経年劣化していきます。
それぞれの塗料がどれくらいの期間を太陽の紫外線や雨風などから建物を守ることができるかを示したものが耐用年数です。
この期間は外壁塗装を行った時点から外壁塗装に劣化が発生してくるまでの年数となっており、一般的には10~20年ほどのものが多いと言われていますが、
・塗装する塗料の種類
・雨が多い地域かあまり降らない地域か
・日差しが強い地域かどうか
・台風がよく来る地域かどうか
・気温が高い地域か低い地域か
といった要因によって実際の塗料の耐用年数は大きく変わってくることとなります。
自分がどのような地域に住んでいるかということを考えて塗料を選んでいくことが重要となります。

塗料の種類ごとの耐用年数の目安

 

外壁塗装はどのような塗料を使用するのかということによって耐用年数が大きく変わることとなります。
ここでは塗料の種類ごとの特徴と耐用年数の目安を紹介していきます。

ウレタン塗料

価格相場:1,800円~2,500円(㎡単価相場)
こちらは耐用年数は5~10年ほどと短めとなっていますが、安価で利用できるために使用しやすいものとなっています。
また、木材や金属などどういった素材のものに対しても塗装することができるという万能性も高いものとなっています。
頻繁に外壁塗装を行う場合などにはおすすめの塗料となっています。

アクリル塗料

価格相場:1,000円~1,500円(㎡単価相場)
こちらは耐用年数が5~8年程度と非常に短いものとなっています。
そのため長い耐用年数が求められるような塗装工事では使用されることはほとんどありません。
ただ、塗装したときの発色が美しいということもあるので、「短期間塗装できれば良い」という目的がある場合などには使われることがあります。
短期間限定の建物や頻繁に塗装をするという人におすすめです。

アクリル100%(ピュアアクリル)塗料

価格相場:3,800円~4,500円(㎡単価相場)
こちらはアクリル塗料から不純物を完全に除去した「ピュアアクリル」と呼ばれる塗料です。
弾性が強いためにひび割れに強いという特徴があります。
フッ素塗料などと同じくらいの10年以上という耐用年数を誇っています。

シリコン塗料

価格相場:2,500円~3,500円(㎡単価相場)
耐用年数は8~15年程度となっています。
価格はウレタン塗料よりも高くなりますが、耐用年数が長くなっているためコストと年数のバランスに優れているため現在もっとも普及していると言われている塗料です。
特に指定するものがない場合はこちらが選ばれることが多くなっています。
ただ、近年はさらに高性能な塗料が出てきているため、少しずつ使用は減少傾向にあります。

フッ素塗料

価格相場:3,500円~5,000円(㎡単価相場)
フッ素塗料は耐用年数が10~20年ほどとかなり長めになっています。
こちらも価格は高くなりますが耐用年数が長いために外壁塗装を頻繁に行いたくない場合などにおすすめの塗料となっています。
特に頻繁に塗装を行うことができないビルやマンションなどの建物で使用されることが多くなっています。
東京スカイツリーでもこちらのフッ素塗料が使用されています。

ラジカル塗料

価格相場:3,000円~4,000円(㎡単価相場)
こちらは2012年以降に使用が開始された比較的新しい塗料です。
呼ばれ方も「ラジカル塗料」「ラジカルフリー塗料」「ラジカル制御型塗料」などまだ固定されていません。
まだ使用されてからそれほど年数が経っていないためにあくまでも耐久試験での耐用年数の目安となっていますが、10~15年程度の耐用年数と考えられています。
まだまだ使用実績が少ないため、これから評価が定まっていく塗料と言えるでしょう。
ただ近年使用が急激に増加している塗料ですので、非常に注目を集めている塗料でもあります。

ナノテクノロジー塗料

価格相場:2,500円~5,500円(㎡単価相場)
ナノテクノロジーを応用した21世紀型塗料となっています。
石油由来ではないためにエコロジーにも優しいものとなっています。
「環境に優しい」「落ち着いた仕上がり」が特徴的で「艶なし」のものしかないということも個性的です。
耐用年数は12~15年程度と言われています。

どういった状態になると耐用年数の寿命なのか

耐用年数が経過したころのタイミングで外壁塗装をし直すというのが多いのですが、塗装の劣化サインが出てきた場合は耐用年数よりも早い段階で塗装が必要となる場合があります。
ここではそれらの外壁塗装の寿命、劣化サインについて紹介していきます。

触ると白い粉が手につく(チョーキング現象)

外壁を見たときに白い粉のようなものがふいているのを見ることがあります。
また、外壁を手で触ったときに白いチョークの粉のようなものが手につく場合があります。
この白い粉は塗装の膜が経年劣化によって薄くなってきたり、剥げてきたりしてきたために塗料に含まれている顔料成分が外に出てきてしまっているために起こる現象です。
チョーキング現象が起きるほど塗膜が薄くなってしまうと塗料に備わっている防水効果も弱まっているため、大雨が降った際などに水が建物の内部に入ってしまうこととなります。
白い粉が外壁部分に出てくると塗り替えが必要な時期だと言えるでしょう。

参考サイト▷外壁のチョーキング(白亜化)現象はなぜ起こる?原因や補修費用は?

塗装面が膨れている、剥がれている、ひび割れしている

本来外壁部分と塗料はしっかりと密着しているのですが、外壁部分と塗料との密着が弱くなると塗装面が外壁から離れてしまって膨れて見えることがあります。
この状態になると軽い衝撃で塗装面が剥がれていく、割れてくるということにつながっていきます。
塗装面が割れてしまっているとそこから水が内部に侵入する原因となりますので、こちらも塗り替えが必要な状態だと言えます。

参考サイト▷外壁のひび割れ(クラック)の原因は?危険度や対処法をわかりやすく解説

塗装面の表面にカビやコケが発生している

塗装面の表面にカビやコケが生えているような状態になっているとかなり塗装面が傷んでいるという場合があります。
また、カビやコケが生えている状態は塗装面が傷んでいるというだけでなく、シックハウス症候群の原因になる場合もあります。
これは単純に塗装面だけでなく、取り付けの金具や窓枠などの金属部分で発生した錆びが広がることでも同様の原因となることがありますので注意が必要です。
「外観として」「健康面として」「外壁の耐久性」などどういった面においてもカビ、コケ、錆びなどがある場合には塗装のし直しが必要となります。

参考サイト▷シックハウス症候群とは

外壁塗装の耐用年数をできるだけ長く持たせる方法とは

 

塗料を同じものをつかったとしても耐用年数は建物によって違ってきます。
ここではできるだけ外壁塗装の耐用年数を長くする方法について紹介していきます。

外壁の掃除を定期的に行う

定期的に外壁の清掃をすることによって表面にカビやコケが発生することを防ぐことができます。
カビやコケが発生すると外壁の劣化が進みやすくなるため、それを防ぐという効果が期待できます。
また、定期的に掃除をすることで外壁を確認することにもなりますので、劣化している部分などを早い段階で発見できるというメリットもあります。

耐用年数が長く設定されている塗料を使用する

そもそも塗料によって設定されている耐用年数が違っているため、耐用年数が長く設定されている塗料を使用することで外壁塗装が長く持つことにつながります。
一般的に耐用年数が長い塗料は価格が高くなることが多いのですが、その分塗装しなければならない回数も減らすことができるため、コストパフォーマンスのバランスを考えることも重要だと言えます。

塗装を行う前に外壁の下地処理をしっかりと行う

外壁塗装を行う前に外壁の下地処理をしっかりと行うことで塗装が外壁としっかりと密着しやすくなり、塗装が長持ちしやすくなります。
塗装前に以下のような下地処理を行っておくと良いでしょう。
高圧洗浄:外壁表面の汚れやカビ、錆、コケ、古い塗装などを高圧洗浄で一気に洗い流します。
ケレン作業:高圧洗浄で落ちなかった古い塗装などをヤスリやヘラなどを使って落としていきます。
ひび割れ補修:コンクリート外壁などに発生しているひび割れを塗装する前にシール材などを使って埋めて補修をしておきます。

こうして下地処理をしっかりと行うことによって塗装を密着しやすくし、塗装面が外壁から剥がれにくくすることが可能となります。

外壁塗装は三度塗りを行う

一般的な塗料は「下塗り」「中塗り」「上塗り」という3回の重ね塗りをする前提で作られています。
一部の二度塗りや四度塗りの塗料以外のものはしっかりと三度塗りを行うことが重要です。
悪質な施工業者はこの三度塗りを行わないことがありますので、必ず見積もりの時点で確認をしておきましょう。

「2液型」「艶あり」の塗料を使用する

塗料には塗料と硬化剤がもともと混ざっている状態の「1液型」と塗装する直前に塗料と硬化剤を混ぜて使用する「2液型」があります。
そして艶についても「艶あり」「艶なし」「5分艶」など色々な種類があります。
艶はあった方が塗料の純度が高く、汚れなどにも強くなります。
これらの種類の中で「2液型」「艶あり」の塗料を選ぶことで耐久性が高くなりますので、外壁塗装が長持ちすることとなります。
塗料を選ぶ際にこういった部分にも注意して選ぶと良いでしょう。

まとめ
外壁塗装では塗料の種類によって性能や耐用年数が大きく違ってくることとなります。
もちろん、雨が多い地域かどうか、日差しが強い地域かどうか、定期的に清掃しているかといった他の原因によっても耐用年数は変わってきます。
しっかりとメンテナンスをすることで長く塗装を持たせることができるでしょう。

大阪府富田林市・河内長野市を中心に、大阪狭山市など南河内一帯、そしてご要望に応じて奈良県香芝市など奈良県西部にも出張対応可能です。

「外壁塗装」「屋根塗装」「足場工事」などで何かお悩みやご不安な方は、確かな技術と実績ある「良彩建装」にご相談ください。

 

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