その雨漏り外壁が原因かも?外壁の劣化と雨漏りの関係性について

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その雨漏り外壁が原因かも?外壁の劣化と雨漏りの関係性について

2024/02/26

「雨漏り」というと天井から雨水が垂れてくるというようなイメージがあるかもしれませんが、実際には雨漏りは「屋根」からだけでなく「ベランダ」「窓枠」などさまざまな場所が原因で起こります。
ここではそんな雨漏りの原因として「外壁の劣化」について紹介していきたいと思います。

外壁部分から起こる雨漏りとは

屋根に穴が開いていたりするとそこから雨水が侵入して建物内で雨漏りが起こるというのはイメージしやすいのですが、実は外壁からの雨漏りも起こりやすいものとなっています。

どういったことが原因で外壁から雨漏りが起こるのか

外壁からの雨漏りは外壁がどういった素材でできているのかにもよります。
素材ごとの細かい原因については後で細かく紹介しますが、大まかにはいくつかの原因に絞られます。
まず「経年劣化」があります。
外壁に塗装がなされている場合、塗料には耐用年数が定められています。
その耐用年数が過ぎると剥がれる、薄くなるなどの劣化が起きてきて、塗料が持つ性能が発揮できなくなってきます。
こうなると雨水も侵入しやすくなってきます。

また、「破損」もよくあります。
外壁は人が活動する範囲に接しているため物が当たった、自転車が当たったなどによって破損する場合があります。
どこか一ヶ所が破損するとその部分から雨水が侵入していきますので注意が必要です。

塗装が薄くなる」ということについては経年劣化の他にも、特に日当たりが良すぎて常に強い日差しが当たることによって塗装が色褪せていく、薄くなっていくということがあります。
塗料が薄くなるとやはり効果が期待できなくなるため、早いメンテナンスが必要な状態だと言えるでしょう。

外壁からの雨漏りは気づきにくい

雨漏りはどこから起きても厄介なものですが、屋根からの雨漏りと違って外壁からの雨漏りは「発見しにくい」という弱点があります。
雨漏りは発生すると基本的には重力に従って「下方向」に進んでいきます。
そのため屋根から発生した雨漏りは下に向かって進み、天井から垂れてくるということになるのです。
ただ、外壁に関しては雨水が侵入したとしても同様に下部分に向かって進んでいくこととなりますので、横方向に向かっては進んでいきません。
そのため、部屋の中に水が侵入していきにくいのです。
外壁から雨水が侵入すると、外壁の内部に設置されている防水紙や断熱材などに防がれていくのです。
その結果、外壁内部に雨水が溜まってしまうこととなり、「内部から腐食する」「シロアリの発生」「カビや苔、藻などの発生」などにつながっていく結果となるのです。
外壁の内部で起きていることはなかなかはっきりとは見えないため、外壁からの雨漏りの発見が遅れるのです。

外壁のどういった部分から雨漏りが起きやすいのか

一口に外壁と言っても色々な部位があるため、どの部分に注意しなければならないかが違っています。
また、それぞれのメンテナンス方法、補修方法も違っています。
ここでは外壁で雨漏りが起きやすい部位とそれぞれの補修方法について紹介していきます。

窓枠、サッシ部分

窓枠は外壁に穴を開けてそこにはめ込む形で設置されています。
そのため、窓枠、サッシの周囲は隙間ができやすいのです。
この隙間部分にはコーキングが打たれているのですが、そのコーキングが経年劣化することで隙間ができたりしやすくなります。
また、窓枠を固定している釘やビスなどが緩んだり、外れてしまうということで正常な位置からズレてしまうということもあります。
こうしてできた隙間から雨水が侵入するのです。

窓枠、サッシからの雨漏りについては、
・コーキングを打ち直す
・窓枠、サッシを正常な位置に戻す、もしくは新しいものに交換する
という補修方法をとることとなります。

窯業系サイディングの目地部分

近年使用されることが増えてきている窯業系サイディングボードは設置していく際に目地部分ができます。
この目地の部分にはコーキングが充填されているのですが、このコーキングが劣化している、剥がれている、ひび割れしているという状態になると隙間ができてしまい、そこから雨水が内部に侵入するということがあります。

こうしたサイディングボードは設置する時にまったく隙間なくガチガチに固定してしまうと地震などの際に破損してしまうことがあります。
そのためにわざと隙間を作ってそこにコーキングを打つことで緩衝材とするのですが、このコーキング部分が劣化することで隙間が開いてしまうのです。

こうした際には「コーキングの打ち替え」を行うのが補修方法となります。
この際、「打ち増し」と「打ち替え」という2通りの方法があります。
打ち増しは既存のコーキングの上から足していく方法です。
手間や時間が少なく済む方法ですが、古いコーキングが残ってしまうので、また劣化するのが早くなってしまいます。
手間はかかりますが、やはり打ち替えをする方が長く持つこととなるのでおすすめです。

また、デザイン性を高めるためにも使われることが多い幕板ですが、この幕板の裏側の目地でも同様にコーキングが劣化していることがあります。
この場合も同様に目地をコーキングで埋めていくことで補修できます。

ひび割れ、破損などの場合

モルタル外壁などの場合は「クラック」と呼ばれるひび割れが起こりやすくなっています。
また、物が当たった衝撃などで破損するという場合もあります。
こうしたひび割れ、破損の場合は損傷の度合によって対応が違ってきます。

細かいひび割れが入っている程度、軽微な損傷の場合はそのひび割れ部分にコーキング材を打ち込んで補修します。
小さい破損の場合も同様です。
ひび割れが少し大きい場合はそのひび割れしている部分をV字にカットしてパテやコーキング材を使ってその部分を埋めていきます。
その後、弾性塗料を使って塗装をしていけば綺麗に仕上がります。
ひび割れが大きくなって亀裂が入ってしまっているようになると大規模な補修が必要となります。
外壁カバー工法を使って金属製の外壁材で全面的に覆ってしまうというような補修を行う必要があります。

▷外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状からメンテナンス方法を解説

外壁と他の部分との取り合い部分の金具の不具合の場合

建物では外壁と屋根など違った部材が接している所では隙間ができやすいため、「水切り金具」と呼ばれる金具が設置されています。
取り合い部分にあるこの水切り金具が「劣化している」「固定している釘が錆びている」「塗膜が薄くなっている」といったトラブルによって雨漏りにつながることがあるのです。

こちらも度合によって対応が違ってきます。
水切り金具が少し不安定になっている程度であれば、釘やビスを使ってしっかり固定していきます。
コーキング材を打ち込んで固定させる場合もあります。
ただ、水切り金具が変形してしまっている場合や、大きな傷がついている場合、錆が広がってしまっている場合などは固定力も弱くなりますので新しいものに交換した方が良い場合があります。

また、設置したときは問題がなかったとしても、近隣に建物ができた場合などには雨水の流れが変わったり、風向きが変わったりする場合があります。
設置している水切り金具が対応しきれていないという場合はこちらも新しいものに交換したりする必要があります。

金属系の素材の外壁で雨漏りが起きる場合

近年増加しているのはガルバリウム鋼板などを使った金属系サイディング材です。
昔使われていたトタンよりも耐久性が高く、耐用年数が長いことで人気となっています。
また、ガルバリウム鋼板の外壁では継ぎ目部分にコーキング材を打ち込む必要がないため、コーキングが劣化して雨漏りにつながるということはありません。
ただ、ガルバリウム鋼板はかなり錆びにくい加工がなされているものの、やはり金属系の素材ですので錆びることがあります。
特に物が当たった衝撃に傷がついたり、塗膜が薄くなっているとそこから錆が広がることがあります。
錆が広がって放置していると外壁に穴が開いてしまうこともありますので定期的に塗装メンテナンスを行う必要があります。

外壁と関わりが深い部分からの雨漏りとは

外壁自体に問題がなかったとしても外壁に関わりが深い部分のトラブルが原因で外壁に雨漏りがするということもあります。
ここでは外壁に関わりが深い部分からの雨漏りについて紹介していきます。

ベランダ、バルコニーの床面や排水溝が原因の場合

ベランダやバルコニーの床面は防水層と呼ばれ、防水性の高いものとなっているのですが、ここが劣化したり破損したりすることで雨水が侵入していくことがあります。
ベランダなどから雨水が侵入した場合は外壁が原因の雨漏りとの区別がしにくく、劣化に気づきにくいという特徴があります。
また、排水溝にゴミや落ち葉が詰まっていて水がスムーズに流れない時にも外壁部分に水が流れていってしまうことがあります。
この場合も雨漏りの原因となります。

ベランダやバルコニーが原因の雨漏りについては防水工事を行うことで改善します。
表面にひび割れがないかどうか、亀裂がないか、破損していないかということについてメンテナンスをしていく必要があります。

笠木が原因の場合

ベランダやバルコニーの橋の外壁上側にあるのが笠木です。
この笠木部分は外壁と接しているということもあって、ここに不具合があると雨漏りにつながりやすくなっています。
笠木が変形していないか、錆びていないかということについて定期的にメンテナンスをしていくことをおすすめします。

まとめ

雨漏りと言えば屋根が原因となるイメージがあり、実際に屋根が原因となることも多いのですが、外壁が原因となる場合があります。
外壁が原因となって雨漏りが起きた場合は屋根が原因の場合よりも発見が遅れがちですので、何か違和感があった場合はすぐに対応することが重要です。
また、何もなくても定期的なメンテナンスをしていきましょう。

〈雨漏りに関する豆知識〉

▷雨漏りが起きた際の応急処置!自分でできる対処法とは?

▷雨漏りを放置するとシロアリの原因に!原因と対策方法を解説

▷雨漏り放置からくる健康被害とは

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