瓦のズレを放置すると雨漏りの原因に?ズレる原因と危険性を解説
2023/01/30
粘土を素材としている瓦屋根は耐久性が高く、塗装メンテナンスも必要ないため、ふだんはあまり屋根の状態を気にすることも少ないのではないでしょうか。
しかし、瓦そのものが長持ちしても、瓦のズレや割れ、漆喰や下地の劣化などによって雨漏りが発生することがあります。
特に注意したいのが「瓦のズレ」です。台風などの強風や地震、経年劣化によって瓦が本来の位置からズレると、そこから雨水が瓦の下へ入り込みやすくなります。
瓦の下には防水シート(ルーフィング)があるため、瓦がズレたからといってすぐ室内に雨漏りするとは限りません。しかし、そのまま放置すると防水シートや屋根下地の劣化が進み、やがて雨漏りにつながる可能性があります。
この記事では、瓦がズレる原因と、放置することで起こる雨漏りなどのトラブル、点検のポイントについて解説します。
瓦のズレの原因は

瓦がズレる原因①風
瓦がズレる原因として、風があります。風といっても、台風などの強風です。
瓦は葺き土やビスで固定されていることもありますが、防水のため重なっている部分にしかビスなどでの直接的な固定はできません。つまりさほど強力に固定されているわけではありません。
台風などの強風時は、風が複雑な動きをしますので、上部に持ち上げられる力も働き、桟木などの下地ごと持ち上げられることもあります。
台風の通過後は屋根面全体をチェックすることをおすすめします。
瓦がズレる原因②地震
瓦がズレる原因として、地震による揺れがあります。地震の際に特にズレやすいのが、棟です。
棟は平べったい棟瓦を数段積み重ねていることが多く、揺れによって左右あるいは上下に揺さぶられ、ズレたり崩れることがあります。棟瓦を固定している土や漆喰が剥がれ、屋根面に散乱することがあります。
もちろん、平面も揺れでズレることがあります。
地震のあとは屋根全体をチェックすることをおすすめします。
瓦がズレる原因③劣化
瓦は耐久性が高いとはいえ、年数が経てば経年劣化が起こります。劣化した瓦は表面にひび割れを起こし、水分を吸って割れてしまい、固定が弱くなりズレやすくなります。
また、瓦を固定する役割もある漆喰は、10年程度で劣化して剥がれてしまったり崩れてしまったりします。そのため瓦を固定している力が弱くなってしまいますので、台風や地震で瓦がズレたり落下してしまう危険性があります。
漆喰は、剥がれると屋根に散らばったり雨で流されて樋へ入ったりしますので、定期的なチェックが必要です。
瓦のズレを放置するとどうなる?

瓦のズレを放置する危険性②瓦の落下
瓦がズレているということは、当然固定がされていない、少なくとも弱まっているということです。瓦屋根ということは勾配がついた屋根ということですので、屋根から地面へ向けて落下することもあります。
瓦は1枚でも重量がありますので、もし落下した瓦に当たったら軽いけがではすみません。人がいなくても、モノや車などに被害が出る恐れがあります。
特に軒先の瓦は落下しやすいので注意が必要です。
棟瓦も同様にズレてから落下すると地上に落ちて危険です。
瓦のズレを放置する②雨漏りの発生
瓦屋根は、瓦だけで雨水を完全に防いでいるわけではありません。むしろ瓦には隙間があるため、通気性のよい屋根材となっています。
そのため瓦の下には防水シート(ルーフィング)やルーフィングの以前には杉皮などが防水の役目として施工されており、瓦の隙間から入り込んだ雨水を建物内部へ浸入させない仕組みになっています。
そのため、瓦が少しズレただけですぐに室内へ雨漏りするとは限りません。
しかし、瓦がズレると隙間から雨が入り込み、瓦の下へと水が入り込みやすくなったりします。その状態が続けば防水シートへの負荷が高くなり劣化が早まります。
防水シート自体も経年劣化している場合には、雨漏りが発生してしまいます。
そしてその状態が長く続くと、ルーフィングの下の野地板の腐食まで起こる危険性もあります。
さらに棟瓦がズレている場合には、漆喰の剥がれや葺き土の流出などが同時に起きていることもあります。
「瓦が少しズレているだけだから」と放置した結果、屋根内部まで劣化が広がり、雨漏り修理だけでなく下地の補修まで必要になるケースもあるため、早めの点検が重要です。
瓦のズレによる雨漏りは原因の特定が重要
瓦屋根から雨漏りしている場合、目に見えてズレている瓦だけが必ずしも雨水の浸入口=雨漏りの原因とは限りません。
雨水は瓦の下や防水シートの上を伝って移動するため、雨水が入り込んだ場所と、室内に雨染みが現れた場所が離れていることがあります。
また、全体にズレが発生しているほど瓦が劣化している場合、複数個所から雨が入り込んでいる可能性が高くなります。
また、瓦のズレや割れだけでなく、棟瓦の崩れや漆喰の剥がれ、防水シートの劣化、谷板金など板金部分の劣化など、複数の原因が重なって雨漏りしている場合もあります。
そのため、すでに雨漏りが発生している場合には、ズレた瓦を元に戻すだけではなく、どこから雨水が入り込んでいるのかをしっかりと確認したうえで、原因に応じた修理を行うことが大切です。
瓦の点検について

瓦屋根は定期的な点検が欠かせません。目視でできる点検で、瓦の屋根面や棟瓦に異常がないか、チェックしましょう。
瓦のズレはもちろんですが、多いのは割れていたり欠けていたりというケースです。瓦の弱点は外部の衝撃に弱く割れたり欠けたりしやすい点です。雨漏りや落下の原因になります。
棟瓦については、ズレ以外に点検したいのが歪みです。棟は直線に施工されていますが、建物自体の歪みや下地の不良などによってわずかに曲がったりうねったりすることがあります。その場合は無理な力がかかる箇所があり、台風や地震の際に崩れやすくなります。
瓦同士の隙間を埋めている漆喰の点検も大切です。剥がれていたり表面の塗りが取れている場合は補修が必要です。
まとめ|瓦のズレを放置すると雨漏りにつながることも

今回の記事では、瓦のズレはなぜ起こるのか、さらに瓦のズレの危険性について解説しました。
瓦はもともと葺き土に乗せることで固定していましたので、重量と粘着によって耐えていたと言えます。そのため劣化や外部の強い力には固定力が足りないこともあり、そうした力が加わることでズレが発生します。
瓦はズレてもただちに雨漏りが起こるわけではありませんが、ズレた状態を放置すると瓦の下へ雨水が入り込みやすくなり、防水シートや屋根下地の劣化が進んで、時間が経ってから雨漏りにつながる可能性があります。
また、瓦のズレは雨漏りだけでなく、瓦の落下にもつながる危険があります。特に台風や地震の後に瓦のズレや棟の崩れが見られる場合は、早めに状態を確認することが大切です。
すでに天井や壁に雨染みがある場合には、ズレた瓦を元の位置へ戻すだけでは解決しないこともあります。瓦の割れや漆喰の剥がれ、防水シートの劣化など、複数の原因が関係している可能性があるため、雨水がどこから入り込んでいるのかを調べたうえで修理することが重要です。
大阪雨漏り修理センターでは、富田林市・河内長野市をはじめとした大阪全域にて瓦屋根の補修から雨漏りの原因調査・修理まで対応しています。
「瓦が少しズレている」「台風のあとから屋根の状態が気になる」「天井に雨染みが出ている」といった場合は、被害が広がる前にご相談ください。
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