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知っておきたい塗装や屋根の豆知識
外壁塗装の見積もりで押さえておきたいポイント
2024/05/21
外壁塗装を行う際には色々と注意しなければならないポイントがあります。
塗料はどうするのか、何に費用がかかるのかといったことを整理した上で、業者に見積もりを取って、工事を依頼することとなります。
この見積もりでしっかりと確認しないまま工事を始めてしまうと後でトラブルの原因になることもあります。
そこでここでは外壁塗装を依頼する際の見積もりで押さえておきたいポイントについて紹介していきたいと思います。
外壁塗装の見積もりで確認しておくべき項目とは
外壁塗装のような工事を行う際には業者が見積書を作成します。
この見積書を確認して納得すれば工事を依頼することとなります。
まずこの見積書に記載されている中で重要な項目について紹介していきます。
下地処理に関する費用
外壁塗装は外壁部分にいきなり直接塗料を塗っていくというわけではなく、まず外壁部分を綺麗な状態にするために「高圧洗浄」「ケレン作業」と呼ばれる作業が行われます。
こうした下地処理に関する費用についても「下地処理一式」とした項目でまとめられて記載されているよりもそれぞれが詳細に記載されている方が安心です。
以下はそれぞれの下地処理に関する項目です。
✅高圧洗浄費用
塗装をする前にまず外壁に高圧洗浄機を使用して外壁に付いている汚れや錆び、ゴミなどを取り除いていきます。
状態が良く、ほとんど外壁が汚れていないという場合は外壁にホースで水をかけて洗浄するということもありますが、高圧洗浄機を使用して洗浄するのが一般的だと言えます。
また、高圧洗浄機を使用して外壁を洗浄した場合は外壁が完全に乾燥するのに1~2日はかかります。
十分に乾燥しないまま塗装をするとうまく接着しないということがありますので、こうした乾燥期間も工程に含まれていることが基本です。
✅ケレン作業
高圧洗浄をした後に外壁にまだ残っているゴミ、汚れ、錆び、古い塗膜などを削ることで取り除いていく作業です。
このケレン作業についても「どれだけの種類のケレン作業を行うのか」といったことに加えてケレン作業単独の費用がどれくらいかが記載されていることが基本となります。
外壁塗装費用
外壁塗装を行う場合は外壁に塗料を一度ざっくりと塗って完了するわけではありません。
「下塗り塗装」「中塗り塗装」「上塗り塗装」と複数回にわたって塗装を行っていくのが一般的となります。
外壁がどれくらい傷んでいるか、塗装が必要な状態かによっては下塗り塗装を2度以上行うという場合もあります。
こういった塗装費用についても「何度塗装をするのか」「どのように塗装を行うのか」といったことについてできる限り細かく記載されていることが望ましいと言えます。
この場合の塗装費用とは職人にかかる人件費ということになります。
塗料の代金
複数回塗料を塗る場合、下塗り塗装、中塗り塗装、上塗り塗装によってそれぞれに違った塗料を使用します。
建物の外壁に合った塗料であることに加えて、それぞれの塗料同士の相性が良い塗料の組み合わせで選んでいくこととなるのですが、こちらの塗料の代金についても「数量」「製品情報」が細かく記載されているかどうかを確認しなければいけません。
どういった塗料が使われるのか、メーカーや素材、性能によって次の塗装メンテナンスの時期がいつになるかが大きく変わってきます。
塗料に関してはしっかりと確認しておきましょう。
足場の組み立てと解体の費用
1階の低い部分だけの外壁塗装をするという場合を除いては基本的に外壁足場を組み立てることとなります。
建物の大きさ、高さにもよりますが足場は組み立て、解体に手間がかかるため、この手間についての費用がかかってきます。
養生費用
外壁塗装を行う際にはとにかく塗料が飛散しないように養生をするということが重要となります。
その建物の持ち主の家のドアやベランダ、車、自転車などを保護するのは当然ですが、自分の建物だけでなく、近隣住宅の外壁や車、自転車などに塗料が飛散しないように念入りに養生が行われます。
周囲に対して養生が完全に行われていないと塗料が飛散してしまった際に近隣住民とトラブルが起きてしまう可能性が高くなります。
この養生についても施工費用、養生シート費用などそれぞれの項目で費用がかかってきます。
外壁塗装の見積書で特に確認しておくべきポイントとは
外壁塗装の見積書については項目だけ、値段だけを確認するのではなくそれぞれの記載されている項目の内容についても細かく確認しなければならないポイントがあります。
ここでは見積書の項目の中でも特に確認しておくべきポイントについて紹介していきます。
外壁塗装が3度塗りされているかを確認する
それぞれの塗料が持っている性能をしっかりと引き出して、耐用年数を長くする、仕上がりの見た目を綺麗にするためには「塗料の3度塗り」は必須となります。
そのため見積書に塗装が何回行われるのかについて記載されている部分はしっかり確認しておかなければいけません。
悪質な施工業者などの場合は塗装回数を見積りに書いておらず、工事が始まると1度しか塗装しないということもあります。
後でその内容についてクレームを出しても「見積りに3度塗るとは書いていない」「見積書通りに工事を行っている」といった対応がされることもあるため注意しておきましょう。
塗装に使用される塗料の製品名、メーカー名を確認する
外壁塗装を行う際に使用される塗料はもっとも重要な確認項目となります。
こういった場合に使用されるほとんどの塗料は日本の三大塗料メーカーである「日本ペイント」「関西ペイント」「エスケー化研」の製品であり、これらの大手メーカーの製品が使われると記載されていれば安心して良いでしょう。
ただ、悪質な業者の場合は海外の粗悪な塗料を使って利益を出している場合もあります。
「塗料名」「メーカー名」がはっきりと記載されていない、聞いたことのないメーカーの名前が記載されているといった時には要注意です。
また、業者によっては「当社オリジナルの塗料」といったものを使用する場合があります。
非常に性能が高いと宣伝してきますが、たいていは粗悪な品質のものです。
使われている塗料の種類によっての塗装費用の相場が適正か確認する
外壁塗装ではさまざまな項目で費用が発生するのですが、塗装費用については使用する塗料の種類によって適正相場があります。
記載されている塗装費用がこういった適正費用の相場に合ったものかどうかを確認しておきましょう。
使われている塗料の種類ごとの1㎡あたりの単価の目安です。
・アクリル塗料 1000~1200円
・ウレタン塗料 1800~2000円
・シリコン塗料 2500~3500円
・フッ素塗料 3500~4500円
・光触媒塗料 5000~5500円
工事を行う地域や外壁の状態などによっても多少の差は発生しますが、だいたいの目安を知っておけばそこから大きく外れているものについては要注意です。
塗料の性能、グレードは屋根や外壁で統一されているか
塗料は素材によって色々な種類に分かれており、それぞれの塗料によって性能や耐用年数が違っています。
塗装を行う際には養生の費用や足場の組み立て費用などが工事を行うたびに関係してくるためにできれば「屋根」「外壁」などはまとめて工事をしたいところです。
まとめて工事をすることによってかかる費用を抑えることができます。
この際、屋根と外壁で大きく性能が違う塗料を使ってしまうと屋根と外壁で耐用年数に差が出てしまい、どちらかだけが先にダメになってしまうということがあります。
こうなると先にダメになった片方だけのために補修工事を行う必要があります。
できるだけ屋根と外壁で使用する塗料の性能は統一するようにしましょう。
「一式」「諸費用」「雑費」という記載がないかどうか
必要となってくる費用が項目ごとにできるだけ詳細に記載されているかが重要となります。
逆に「一式」「諸費用」「雑費」としてまとめられている場合、記載が細かくされておらず雑になっている場合は要注意です。
「下地処理一式」という書き方がされてしまうと具体的に何が行われるのかがわかりません。
下地処理として高圧洗浄を行うのか、ケレン作業を行うのか、何にどれだけの費用が発生しているのかということがわからないだけでなく、どういった作業が実際に行われるのかということもわからないのです。
こうした「一式」「諸費用」「雑費」という項目が多くあるほど、雑で信用できない見積書ということになります。
外壁塗装で助成金が使用できる場合がある
外壁塗装を行う際には高額な費用が発生する場合があります。
こういった際に条件を満たしていれば「助成金」を使用できる場合があります。
これも見積もりを出す段階で使用できるかどうかがわかりますので、合わせて確認しておくと良いでしょう。
助成金を使用できる条件については自治体によって違っているのですが、基本的なものとしては
・その自治体で初めて助成金制度を利用する
・定められた期間内に必要書類を提出する
・その自治体にある業者で工事を行う
・一定額以上の費用がかかる工事である
・前年度の所得が一定額を越えていない
・他の助成金を同時に使用していない
などの条件があります。
こういった条件を満たしている場合であれば、業者が出してきた見積書で記載された金額からどれだけ助成金でまかなうことができるかを確認できます。
まとめ
外壁塗装を行う際にはまず見積書をしっかりと確認することが重要です。
どういった塗料を使うのか、どういった作業を行うのかといった項目を細かくチェックすることによって後でトラブルが起きない工事を行うことができるでしょう。
業者に見積書を出してもらい、作業工程、塗料、費用などを細かくチェックするということに慣れてくれば色々な業者から見積書を取っても比較しやすくなるでしょう。
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良彩建装は、大阪府富田林市・河内長野市を中心に各種塗装工事をご提供しています。このたびはご依頼いただきありがとうございました。
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