外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状からメンテナンス方法を解説

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外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状からメンテナンス方法を解説

2023/10/23

強い紫外線や雨風などから外壁本体を守ってくれるだけでなく、美観も綺麗にしてくれるのが「外壁塗装」です。
しかしそういった塗装は一度塗ればそれでずっと大丈夫というわけではありません。
劣化してくると「色褪せ」「ひび割れ」「剥がれ」などが起きてくることとなります。
そこでここでは外壁塗装の劣化サインについて、劣化してくるとどういった症状が出るのか、どういったメンテナンス方法があるのかということについて紹介していきたいと思います。

外壁塗装の「色褪せ」について

退色した外壁のイメージ画像

外壁塗装の劣化にも色々なものがありますが、ここではまず「色褪せ」の原因や劣化サイン、劣化すると発生する現象、メンテナンス方法などについて紹介していきます。

多くの場合は紫外線や雨風によっての色素劣化である

外壁は常に太陽光、紫外線、雨風にさらされている状況となります。
紫外線を浴び続けることによって塗装の原料となっている顔料の組織同士の結びつきが弱くなっていくこととなり、それが原因で色褪せしてくるのです。
建物で日当たりが悪い北側よりも日当たりが良い南側の方が外壁の色褪せが早いというのはこれが理由となっています。
こうした色褪せは顔料の成分によって色褪せしやすい、しにくいという違いがあります。
結びつきが弱い色のものはそれだけ色褪せしやすくなります。

業者の施工ミス、技術不足などによる場合もある

多くの場合は紫外線などの原因によって経年劣化していくのですが、他の原因としては施工ミス、施工不良、職人の技術不足という場合もあります。
外壁塗装は塗料をとりあえず塗れば良いというものではなく、適切な塗料を適切な方法で塗っていく必要があります。
塗料自体が外壁に合ったものでない、古いものであったりするとすぐに色褪せしたりすることにつながります。
また、塗料は外壁に塗る際には下塗り、中塗り、上塗りという順番で乾かしながら塗っていくのが正しい塗り方となります。
この「三度塗り」をせずに回数を減らしたり、しっかりと乾く前に次の塗料を塗ったりすると余計な水分が残ってしまい、塗装の劣化が早まるということがあります。

色褪せの劣化サインとは

外壁塗装が色褪せしてくるとさまざまな劣化のサインがでてきます。
ここではそれらの劣化サインについて紹介していきます。

チョーキング現象
「チョーキング現象」とは塗料が劣化してきたことで見た目にはチョークのような白い粉が出る現象です。
粉のようなものが多く出ているほど劣化が進んでいると言えますし、この状態になると防水性がかなり低下しています。
ここまで劣化していると、大雨などの時には外壁を通して建物内に水が入ってきやすくなり、外壁部分にカビが生えたり、内部の木材が腐ったり、建物内部にシロアリが発生したりすることにもつながっていきます。

▷参考サイト:外壁のチョーキング(白亜化)現象はなぜ起こる?原因や補修費用は?

クラック現象
外壁塗装が色褪せてくると「クラック現象」が起きてきます。
これは外壁塗装の表面の部分にひび割れが起きる現象です。
外壁塗装にひび割れが起きるとそこから水が侵入しやすくなるため、防水性は大きく低下していきます。
もちろんひび割れしている外壁は見た目も悪くなりますし、地震などの際には崩れやすくなります。

▷参考サイト:外壁のひび割れ(クラック)の原因は?危険度や対処法をわかりやすく解説

外壁塗装の「色褪せ」を防ぐための方法について

対策のイメージ画像

外壁塗装の色褪せを防ぐためにはいくつかの方法、対策、メンテナンスなどがあります。
ここではそれらについて紹介していきます。

耐用年数や劣化サインに合わせて定期的にメンテナンス、外壁塗装を行う

外壁塗装は使用されている塗料の種類によっても違っているのですが、多くの場合は10年前後で耐用年数を迎えてきます。
そのころには色褪せなどの劣化が起こってきますのでこのタイミングでメンテナンスをする、塗装をし直すというのがもっとも効率的だと言えます。

もともとの耐用年数が長い塗料を選ぶ

外壁塗装は使用する塗料の性質、種類によって耐用年数が大きく変わってきます。
色褪せを防ぐためであれば、もともと耐用年数が長い塗料を選ぶという方法があります。
一般的な塗料の耐用年数は以下のようなものです。
・アクリル塗料   5~8年
・ウレタン塗料   7~10年
・シリコン塗料   10~15年
・ラジカル(制御型)塗料 12~15年
・光触媒塗料    12~20年
・フッ素塗料    15~20年
・無機塗料     20~25年
これらを参考にして塗料の耐用年数が長いものを選べば長期間色褪せしにくい外壁となります。

外壁塗装における「塗料」の選び方!種類別の特徴から耐用年数までを解説!

塗料の中には「セルフクリーニング」の性能がある塗料があります。
色褪せを防ぐためにはこういった塗料を使うという方法もあります。
・光触媒
・低汚染塗料
・ナノテク塗料
といった塗料には外壁についた汚れなどを雨水で洗い流してくれるといった「セルフクリーニング性能」がついている製品があります。
これらの塗料を使うことで、汚れにくく色褪せもしにくい外壁にすることができます。
ほかには「ラジカル制御塗料」を選ぶという方法もあります。
一般的に外壁塗装が色褪せするのは紫外線による顔料の色素破壊が原因となっています。
こうした色素破壊が行われる際に発生する劣化因子を制御する機能があるのが「ラジカル制御塗料」です。
劣化因子を制御することによって色褪せを防ぐことが可能となります。

▷参考サイト:【2023年版】おすすめラジカル塗料ランキング|特徴や価格を徹底比較

外壁塗装の「剥がれ」「膨れ」について

塗装の膨れ、剥がれのイメージ画像

外壁の劣化は色褪せだけでなく、「剥がれ」「膨れ」といったものもあります。
ここではそんな「剥がれ」「膨れ」について紹介していきます。

「剥がれ」「膨れ」はどういったことが原因で起こるのか

外壁塗装が剥がれてきたりするとさまざまなトラブルの元となります。
では、そんな剥がれは何が原因で起こるのでしょうか。

・下塗り塗料や下塗り材が適切ではない、塗り方を間違えている
外壁塗装については基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」という三回の重ね塗りをするようになっています。
この際、下塗りには下塗り専用塗料が、上塗りには上塗り専用塗料が使われるのですが、これが曖昧にされていたり、違う塗料を使ったりするとしっかりと密着せずにすぐに剥がれてしまったりすることがあります。

また、使用する量、希釈する水の量などについては細かく決められています。
ただこれらはあくまでも基本設定であり、実際に使用する際にはその地域の温度や天候、湿度などによって適切なバランスを考える必要があります。
こういったことは知識や経験がなければなかなかできないため、ベテランの職人が求められるところでもあります。
こうした量を間違えたりすると塗料が本来持っている性能が発揮できないという状態となり、剥がれや膨れの原因にもなってきます。

・下地処理が適切ではなかった
下塗りを行う際には必ず事前に外壁の下地処理を行う必要があります。
適切な塗料を適切な方法で塗ったとしても、もともとの塗装面の状態が悪いとしっかり塗料が接着しないのです。
下地処理は以下のようなものです。
高圧洗浄」・・・高圧洗浄機を使って強力な水圧で水を噴射してほこりや汚れを除去する
クラック補修」・・・ひび割れ、亀裂などをコーキング材などで補修しておく
ケレン作業」・・・錆び、古い塗膜などを専用の道具を使って削り落とす作業
これらの下地処理を行うことによって塗装面を滑らかにし、亀裂がない、汚れがない状態にしてから下塗り塗料を塗っていくことが求められるのですが、こうした下地処理がしっかりと行われていないと剥がれや膨れが起こりやすくなってしまいます。

「剥がれ」「膨れ」の劣化サインや起きたことによる影響は

外壁部分の塗装が剥がれたり膨れたりしてくると色々なトラブルが起きてきます。
まずそうした劣化のサインにはどういったものがあるでしょうか。

「剥がれ」「膨れ」の場合は劣化してくるとわかりやすく見た目で判断できるようになります。
外壁塗装が剥がれてきているとまず見た目が悪くなります。
古い、汚い、整備されていないという印象を強く与えてしまうでしょう。
膨れについても近くまで行って見たり、外壁を触ってみるとすぐにわかるようになります。
このように剥がれたり膨れたりすることによって外壁塗装が持っている「耐水性」「耐光性」「衝撃保護」などの効果が低下してきます。
特に塗装が剥がれたりしてくると、大雨の際に水が侵入しやすくなったりして雨漏りやシロアリの発生の原因となってきます。

剥がれや膨れに対するメンテナンスについて

一度外壁塗装が剥がれたりしてしまうと、その部分を放置していて自然修復するということはありません。
その剥がれた部分から水が侵入して悪化していくだけとなります。
そのため、剥がれている、膨れているという場合はできるだけ早く対応することが必要となるのです。
剥がれている部分が広がってくるとそれだけ被害も大きくなると思っておきましょう。

塗装が剥がれてくると塗装をし直すことになります。
もちろんこうした際には費用がかかってくるのですが、条件によっては工事業者の「自社保証」、塗料メーカーの「メーカー保証」が利用できる場合があります。
これらが利用できれば費用を抑えることが可能となるのですが、被害が大きくなっても放置していた場合、保証が使えなくなる可能性もあります。
塗装が剥がれているといった場合は、必ずメンテナンスの必要がありますので、できるだけ早く対応するようにしましょう。

まとめ

外壁塗装は一度行えばずっとそのままで良いというわけではなく、「色褪せ」「剥がれ」「膨れ」といった経年劣化が起きてきます。
そういった劣化は屋根材などと違って比較的発見しやすいものとなっています。
こうした劣化が起きてくると外壁塗装が本来持っている効果が低下してきます。
また、放置しているとどんどん悪化していき、雨水が建物内部に侵入することにもつながります。
色褪せている、塗装が剥がれているといった劣化サインが見られた場合はできるだけ早くメンテナンスを行うようにしましょう。

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良彩建装は、大阪府富田林市・河内長野市を中心に各種塗装工事をご提供しています。このたびはご依頼いただきありがとうございました。

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    河内長野市 尾崎様

  • 河内長野市 尾崎様

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