パルコン住宅で雨漏りした際の原因と補修方法について

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パルコン住宅で雨漏りした際の原因と補修方法について

2024/08/28

パルコン住宅とは長い歴史を持つ戸建住宅のことを指しています。
災害にも強く、基本性能も高いという特徴を持つ建物ですが雨漏りをしてしまうという場合もあります。
そこでここではパルコン住宅の特徴、雨漏りする場合の原因、補修方法などについて紹介していきたいと思います。

パルコン住宅とは

まずはパルコン住宅というものがどういったものなのかということについて紹介していきます。
パルコン住宅とは1969年に大手ハウスメーカーである「大成建設ハウジング株式会社」が販売をスタートさせた戸建住宅のことを指しています。
鉄筋コンクリート造となっており、木造の建物よりも地震や台風などの災害に強く、耐久性、耐火性、防水性能にも優れており、さまざまな地域で建設することが可能です。
さらに遮熱性、防音性能、気密性などにも優れており、騒音防止や花粉の侵入防止にも効果が期待できる建物となっています。
工場で生産された大型のコンクリートを使用することによって強い住宅を実現しています。

パルコン住宅のメリットとは

パルコン住宅には多くのメリットがあり、それが人気の理由ともなっていました。
ここではそんなメリットを順に紹介していきます。

自然災害に強い

パルコン住宅の最大のメリットとされているのが「災害に強い」ということです。
鉄筋コンクリートを採用しており、壁面構造で作られていることから地震や台風にも強くなっています。
パルコン住宅の耐久力は木造住宅の5倍以上とも言われており、風雨に強い構造となっています、。
また、パルコン住宅は水害にも強いという特徴があります。
川が氾濫したりして水害が起きたとしても止水性が強い構造となっていることで被害を抑えることができるのです。

住宅性能が非常に高い

災害にも強いのですが、さらに住宅性能が高いというのもパルコン住宅の特徴です。
パルコン住宅は戸建住宅としては珍しい耐火構造の住宅となっています。
そのため住宅が立ち並ぶ防火地域であっても問題なく建築することが可能となっています。
自宅から火災が発生した場合だけでなく、近隣から火災が発生した場合であっても被害を抑えることが可能となっています。
さらにパルコン住宅は気密性、遮音性に優れているという特徴もあります。
近くに線路がある、大きな道路があるといった場合でも騒音から防いでくれますし、建物内の音も外に漏れにくいので安心です。
こういった住宅性能が高いというのもメリットと言えます。

遮熱性、防水性が高い屋上を設置できる

木造住宅で屋上を作る場合はどうしても防水性が弱くなるという特徴があり、雨漏りが発生しやすくなってしまいます。
しかしパルコン住宅では「複層のウレタン塗装防水」による防水工法を採用しており、高い防水性能を誇っています。
さらに屋根全体に断熱ブロックを敷き詰めているために遮熱性も高くなっており、重さにも耐えることが可能となっていますので、屋上菜園をするということもできます。
こうした性能の高い屋上を設置できるというのもパルコン住宅のメリットと言えます。

耐用年数が長い

戸建住宅には税法上、耐用年数の目安が設定されています。
・木造住宅では22年
・鉄筋構造住宅では34年
・パルコン住宅では47年
となっており、非常に高い耐久性を持っていることがわかります。
木造住宅の2倍以上の耐用年数があるということからもパルコン住宅の優秀性がわかります。

パルコン住宅のデメリットとは

メリットが多いことで人気のパルコン住宅ですが、いくつかのデメリットと注意点があります。
ここではそれらのデメリットについて紹介していきます。

価格が高くなる

パルコン住宅は性能が高いのですが、それに合わせるように価格が高いという特徴があります。
パルコン住宅では坪単価が100万円を超えることも多く、施工会社によってはかなり高額な見積もりを出される場合もあります。
一般的な木造住宅よりもかなり施工費用がかかってくるため、いくつかの施工会社で見積もりをしてもらうといった工夫が必要となるでしょう。

固定資産税が高くなる

パルコン住宅は耐用年数が長いことでメリットも多いのですが、税法上耐用年数が長く設定されていることによって減価償却が長くなるという特徴があります。
そのため木造住宅や鉄筋住宅と比べると固定資産税の支払い総額が高くなるというデメリットがあります。
固定資産税は毎年支払っていくものですので、合計でどれくらいの金額となるのかを事前に計算しておきましょう。

建物内が暑くなることがある

パルコン住宅は断熱性能が高く、気密性も高い建物であるため暖かい空気が中に溜まるということがあります。
また、コンクリート自体が熱を溜め込みやすい素材であることもあって、夏の日差しが強い日などは室内が高温になってしまうという場合があります。

パルコン住宅で雨漏りがする原因とは

住宅性能が高いパルコン住宅ですが、いくつかの理由によって雨漏りが発生する場合があります。
ここではパルコン住宅で雨漏りが発生する原因を紹介していきます。

コーキング材の劣化

パルコン住宅においては建物全体で防水コーキングが使用されています。
外壁パネルの接合部などでは特に使用されるのですが、こうしたコーキング部分は10年程度で劣化することが多くなっています。
こうしたコーキングが劣化することによってボロボロと剝がれていってしまい、その隙間から雨水が侵入すると雨漏りの原因となってしまいます。
コーキングが完全に劣化して崩れていってしまうことがないように定期的にメンテナンスを行うことが重要です。

▷外壁塗装における「コーキング」とは?役割について解説

防水層の劣化

防水層は一般の住宅ではベランダの床面で使用されることが多い名称です。
パルコン住宅の場合は屋上部分がウレタン塗膜防水が施工されており、この部分が防水層となっています。
パルコン住宅の屋根は防水層の上に断熱ブロックが敷かれているため、防水層が目視できなくなっています。
そのため気づいた時にはかなり劣化してしまっているということがあります。
こちらも定期的に業者にメンテナンスを行ってもらうことが重要だと言えます。

排水トラブルが起きている

パルコン住宅では雨水が適切に排水されていないことが原因で雨漏りが起きる場合があります。
雨樋や排水溝に落ち葉やゴミなどが詰まってしまうことによって雨水が適切に排水されていかずに溢れてしまったりすることによって雨漏りの原因となる場合があります。
こちらは目に見える部分は定期的に掃除をするなどをして対応していく必要があります。

▷雨樋に起こる不具合について。放置をすると起こる症状とは?

パルコン住宅で雨漏りがした場合の補修方法とは

外壁塗装の期間と工程

雨漏りが発生した場合には迅速に対応することが重要となります。
基本的には修理業者に依頼することとなるのですが、どういった補修が行われるのかについては知っておいた方が良いでしょう。

コーキング材の打ち直し

防水コーキングが劣化している場合は打ち直し、打ち替えを行うこととなります。
コーキングが乾燥してボロボロと崩れている、ひび割れが起きているといった場合には打ち直しをした方が良いでしょう。
この際、既存のコーキングが残っている状態で上から新しいコーキングを打つと劣化が早くなってしまうために既存のコーキングを綺麗に除去した上で新しくコーキングを打つことをおすすめします。

防水層の補修メンテナンス

屋根の防水層が劣化している場合には防水層の補修メンテナンスを行う必要があります。
ウレタン塗膜防水を行う場合には断熱ブロックを取り外した上で状態を確認し、施工していくこととなります。
その際、基本的にはウレタン塗膜防水を行うのですが、シート防水を使用する場合もあります。
そして防水層の補修メンテナンスが完了したら断熱ブロックを施工し直していくこととなります。

排水経路の清掃と補修

雨漏りの原因が雨樋や排水溝の場合は排水経路の整備が重要となります。
まず雨樋が破損している場合などは交換や補修を行う必要があります。
また、落ち葉などが詰まっている場合は清掃を行うことも重要です。
ただ、部分的な清掃、比較的目に見えるような場所の清掃であれば自分で行うこともできますが、建物全体や高い場所での清掃となると自分ではできないため、業者に依頼することとなります。
特に高い場所での作業を行う場合には足場を組み立てての作業となります。
この足場の組み立て、解体には費用がかかってくるため、他の部分のメンテナンスなどと同時に行うと効率的に補修メンテナンスを行うことができるでしょう。

パルコン住宅で雨漏りを防ぐための事前予防について

やはり建物で雨漏りが起きてから対応をしていては遅いということがあります。
更なる被害が出てしまうこともありますし、補修にも時間と費用がかかります。
雨漏りがしないように事前に予防するということが重要ですので、まず自分でできる部分の清掃や点検を定期的に行っておきましょう。
完全に劣化、破損する前に発見することができれば補修なども最小限に抑えることが可能となります。
こういった業者にメンテナンス計画を立ててもらい、足場の組み立てなどを必要とするメンテナンスはまとめて行うようにすればさらに効率よく補修メンテナンスを行うことができます。

まとめ

パルコン住宅は50年以上前から提供されている人気のコンクリート造の戸建住宅です。
遮音性、遮熱性が高い、防水性が高い、耐久性が高いというように基本的な住宅性能が高いという特徴があるため、メリットの多い住宅となっています。しかしそれでもコーキング材の劣化などによって雨漏りがする場合があるため、定期的な点検メンテナンスが重要だと言えるでしょう。良彩建装は富田林市・河内長野市をはじめ南河内地域にて、20年以上前から地域密着の塗装工事・雨漏り修理に携わってまいりました。まずは点検からでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。

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良彩建装は、大阪府富田林市・河内長野市を中心に各種塗装工事をご提供しています。このたびはご依頼いただきありがとうございました。

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