外壁のひび割れはどうして起こる?塗装による予防方法について

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外壁のひび割れはどうして起こる?塗装による予防方法について

2024/10/17

外壁の劣化として塗装が浮いてくる、剥がれるといったことがありますが、大きなものとして「ひび割れ」があります。
ただ、このひび割れにも多くの種類のひび割れがあります。
そこでここでは外壁のひび割れについて、塗装によるひび割れ予防方法について紹介していきたいと思います。

外壁のひび割れの種類と補修方法について

ひび割れというとイメージはしやすいかもしれませんが、実はひび割れにもいくつかの種類があります。
ここではまずそれらひび割れの種類とそれぞれの補修方法について紹介していきます。

乾燥クラックについて

こちらは色々とある素材の外壁の中でもモルタル外壁で多く見られるひび割れです。
塗膜が乾燥と収縮を繰り返すことで発生するひび割れです。
クラック(ひび割れ)の幅がとても狭く、それほど目立たないひび割れでもあります。
塗装をして塗料を乾燥させる工程で水分が蒸発する際に発生することが多いため、柔軟性や弾性の高い塗料を使用することで防ぐことができます。

縁切れクラックについて

こちらもモルタル外壁の塗膜に原因がある場合に起こりやすいひび割れです。
このひび割れの原因は外壁塗装を行っている際に急な豪雨などがあったことで作業が中断してしまったことです。
時間が経って中途半端に乾燥が進んでいる際に作業を再開すると乾燥の状態に差が出てしまうことでひび割れが起きてしまうのです。
作業を再開した部分で塗装のつなぎ目ができてしまい、そこが浮いてしまうようになります。
これが起きてしまうのは職人の技量不足である場合が多くなっています。
補修をする際には高い技術を持った職人が塗装をし直すこととなります。

開口クラックについて

窓枠や扉の開口部分付近に発生するひび割れです。
地震などがあった際に余計に力が加わることで発生するひび割れのために完全に防ぐのが難しいひび割れでもあります。
こういった場所はひび割れを放置しているとそこから雨水が侵入しやすいため、できるだけ速い補修が必要となります。

ヘアークラックについて

コンクリート外壁、モルタル外壁で起こりやすいひび割れです。
コンクリートやモルタルが紫外線を受け続けることによって表面がひび割れする現象です。
ただ、このひび割れは表面に小さなひびが入るものですので比較的補修しやすいものとなっています。
表面の小さいひび割れですので、直接塗装をし直すことが可能です。
下塗りフィラーで処理をした後に弾性塗料を塗装することによって耐久性の高い外壁にすることができます。

構造クラックについて

このひび割れがかなり深刻度の高いものです。
建物の構造自体に基礎部分の劣化、設計ミス、施工ミスなどがあることで内部から起きてくるひび割れです。
また、大きな地震や線路付近の振動などが原因で構造部分がダメージを負ってしまうことで起きる場合もあります。
構造クラックについては建物の内部が原因となっているために、表面の塗装をし直しても補修しきれないことがあります。
こちらが起きている時には早い補修が必要と言えるでしょう。
補修方法としては弾力性の高いコーキング材で細かくひび割れを埋めていくこととなります。
ひび割れの中にコーキングがいきわたるようにしっかりと充填していきます。

外壁はひび割れ以外にも「剥がれ」「膨れ」が起きることがある

建物の外壁部分は常に外部に面しているため、紫外線や雨に常にさらされることとなり、時間とともに劣化していくこととなります。
ひび割れだけでなく「剥がれ」「膨れ」が起きてくることもあります。
ここではそれらが発生する起きる問題について紹介していきます。

見た目が悪くなる、美観が損なわれる

外壁というのはその建物の美観の基礎となる部分で、もっとも目立つ部分でもあります。
その外壁塗装が「ひび割れしている」「剥がれている」「膨れている」というのはそれだけで、「汚い家」「古い家」というイメージとなってしまいます。
他の部分が綺麗だったとしても、部屋の中を綺麗にしていても外壁がボロボロに劣化していると台無しになってしまうのです。
そういった「見た目」という点において大きな悪印象となるという問題があります。

外壁保護、耐水性、耐光性といった効果が期待できなくなる

外壁塗装の必要性は見た目だけではありません。
外壁塗装は「外壁」「建物内部」を保護するという役割を果たしています。
その保護をするべき外壁塗装が劣化してしまうことで外壁を保護することができなくなってしまいます。
紫外線を塗膜が薄くなった外壁が直接受けることによって損害が出てきますし、耐水性が低下することで大雨の際などには建物内部に水が浸入することとなります。
そうなると建物内部の防水シートなどもすぐに劣化してしまい、雨漏りが発生したり木材部分の腐敗などにもつながっていきます。
このように外壁塗装が劣化していくということは建物へ直接負担がかかることとなるのです。

「ひび割れ」「剥がれ」「膨れ」はどういったことが原因で起こるのか

外壁にひび割れが起きる、剥がれたり膨れたりするというのはもちろん単純に経年劣化によるという理由もあるのですが、それ以外にもいろいろな理由が考えられます。
ここではそういった原因、理由を順に紹介していきます。

下塗り塗料、下塗り材を間違えている

外壁塗装を行う際には外壁に一度だけ塗料を塗るというのではなく、「下塗り」「中塗り」「上塗り」という三回の重ね塗りが行われるのが普通です。
これを外壁の三度塗りと呼んでいます。
初めに塗る下塗り作業においては下塗り専用の塗料が使用されることとなっています。
最初に塗ることになる下塗りに使用される塗料は完成すると外側から直接見える部分ではなく、性質としては外壁部分と中塗りや上塗りで使用される塗料の間をつなぐ接着剤のような役割をするものとなります。
中塗りと上塗りでは同じ塗料を使うことが多いのですが、これらの外側の塗料は「見た目を整える」「防水性」「耐光性」「断熱性」といった役割を持っています。
つまり下塗り塗装で使用される塗料は上塗りで使用される塗料とは役割が違っているため、正しく下塗り専用の塗料を使用する必要があるのです。
外壁に塗装する塗料にもいろいろな種類があるため、その外壁に適した下塗り専用の塗料を正しく選ぶということが重要となるのです。
これを間違えてしまうと上塗り塗装した塗料がうまく接着しない、剥がれやすいということになるのです。
まずは使用する塗料を正しく選ばれているかが鍵になります。

下塗り塗料、下塗り材が正しい量、正しい使用方法で使用されていない

どういった塗料においても言えることですが、下塗り専用の塗料も使用する量、使用する方法が決まっており、正しく使用することが求められています。
塗料に対してどれだけの水を混ぜるのか、どのように塗装していくのかといったことが細かく設定されているのです。
ただ注意しなければならないのは、こうした設定されているルールだけでなく、実際にその塗料を使用する現場の「天候」「温度や湿度」といった条件を合わせて考えた上で使用していくことが重要ということです。
これは知識や経験を持った職人でなければできないことであるため、それらがないと正しく塗料を使用できないということになるのです。
正確な量を使用せずに目分量で行う」「適当に行う」といったことをしていると塗料の性能が十分に発揮できない状態で塗られることとなり、ひび割れ、剥がれや膨れの原因となっていきます。

事前に下地処理が適切に行われていない

下塗り専用の塗料を外壁に塗っていく際には、塗料を塗る前にまず外壁部分をしっかりと下地処理しておく必要があります。
塗料が適切なものが選ばれており、適切な量、適切な方法で塗料を塗ったとしても外壁の塗装面の状態が悪いままだった場合にはうまく塗料が接着せずに施工不良となってしまうことがあります。
もちろん塗料の剥がれや膨れ、ひび割れの発生にもつながりやすくなります。
まずは塗料がしっかりと接着するように外壁の下地部分を整える必要があるのです。
この作業を「下地処理」と呼んでいます。

下地処理の主なものとしては以下のようなものがあります。
・高圧洗浄・・・高圧洗浄機を使って強力な水圧で水を噴射してほこりや汚れを除去する
・クラック補修・・・ひび割れ、亀裂などを事前に補修しておく
・ケレン作業・・・錆び、古い塗膜などを削り落とす作業
などです。
こうして塗装面を滑らかにし、亀裂がない、汚れがない状態にしてから下塗り塗料を塗っていくことが求められるのですが、こうした下地処理がしっかりと行われていないと剥がれや膨れが起こりやすくなってしまいます。

▷外壁材の種類と特徴、補修方法について解説

▷外壁塗装における「コーキング」とは?役割について解説

そもそも塗料が付きにくい場所に塗装している

正しく塗料を使用したとしても、塗装しているのがそもそも塗料が付きにくい場所であった場合などにはやはり塗料がなかなか接着せずに剥がれてしまうということがあります。
塩化ビニールでできている雨樋や、ウッドデッキ、ガルバリウム鋼板製の屋根材などのような素材の場合は塗料が付きにくいので、どうしてもそこに塗料を塗りたい場合にはツルツルした表面をわざと紙やすりなどを使ってザラザラにしておく「目荒らし」という作業を行う必要があります。
こうしてわざと表面をザラ付かせることで塗料を付着しやすくするのです。

まとめ

外壁はさまざまな理由で「ひび割れ」が起きてしまう場合があります。
ただ、ひび割れにも色々な種類があり、それぞれのひび割れによって対処法が違うということがあります。
基本的にはひび割れを発見したらできるだけ早く補修するということが重要となります。
ひび割れを放置しているとどんどん状態は悪化していき、内部まで水が侵入しやすくなってしまうため注意しましょう。

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良彩建装は、大阪府富田林市・河内長野市を中心に各種塗装工事をご提供しています。このたびはご依頼いただきありがとうございました。

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