外壁材の種類と特徴、補修方法について解説

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外壁材の種類と特徴、補修方法について解説

2024/04/23

外壁材の種類と特徴、補修方法について解説

建物には屋根や外壁といったさまざまな部材があって成り立っています。
しかし外壁材にも色々な種類があり、特徴が違っています。
そこでここでは外壁材の種類、特徴、補修方法などについて紹介していきたいと思います。

窯業系サイディング

色々な種類がある外壁材ですが、実はその約8割は「窯業系サイディング」です。
そのシェアは圧倒的だと言えるでしょう。

窯業系サイディングの特徴とは

性能、コストなどを総合的に見た時にもっとも優れていると言われている外壁材です。
サイディングには「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」などの種類がありますが、窯業系サイディングはセメント質や繊維質を原料として板状に形成したものです。

窯業系サイディングのメリットとは

窯業系サイディングは、
価格が手ごろである
機能性に優れている
デザインやカラーバリエーションが豊富である
職人の技量に左右されずに品質のバラツキが少ない
といったメリットがあり、それらが人気の理由となっています。

窯業系サイディングのメンテナンスについて

窯業系サイディングは性能が高く、それ自体が劣化することはあまりありません。
ただ、性質上どうしてもボード同士のつなぎ目が発生します。
このつなぎ目にはコーキングを打つのですが、そのコーキングが劣化してくるのです。
コーキングが劣化してくると「剥がれる」「変色する」「ひび割れする」といった症状が出てきます。
こうした症状が出てくるとメンテナンス時期だと言えます。
補修方法としてはコーキングを打ち直すということになります。
もちろんサイディング自体が傷ついている場合や破損している場合は大規模な補修工事が必要となります。

金属系サイディング

金属系サイディングは全体の1割ほどのシェアを占める外壁材です。
耐久性に特に優れている外壁材と言えます。

金属系サイディングの特徴とは

金属系サイディングは金属板を成形して柄付けした上で断熱材で裏打ちした外壁材となっています。
金属板の素材としては溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板などが使われています。

金属板サイディングのメリットとは

金属板サイディングは、
✅メンテナンス周期が非常に長い
✅ひび割れや凍結の恐れがない
✅軽量である
✅とにかく耐久性が高い
といったメリットがあります。
特に「耐久性」については外壁材の中でもトップクラスだと言えるでしょう。

金属系サイディングのメンテナンスについて

こちらも金属板自体にはひび割れ、凍結、水の浸み込みといった心配がないため、劣化することがほとんどありません。
ただ、つなぎ目に使用しているコーキングの劣化がある点については窯業系サイディングと同様となります。
また、金属板ならではの「塩害」「錆び」といった症状が出る場合がありますので、これらの症状が出た場合は補修工事や交換の必要があります。

樹脂系サイディング

将来的な人気が期待されているのが「樹脂系サイディング」です。
こちらは「軽量」であることも人気の理由となっています。

樹脂系サイディングの特徴とは

樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂が使用されているサイディングです。
日本ではまだそれほど普及していませんが、北米では約50%のシェアを誇る外壁材です。

樹脂系サイディングの特徴は「軽量」であることです。
その重さは窯業系サイディングの1/10ほどとなっています。
ただ、「カラーバリエーションがない」「耐火性能がない」という欠点があるため日本ではまだ普及していないという結果となっています。

樹脂系サイディングのメリットとは

欠点はあるものの総合的にはまずまず優れているのが樹脂系サイディングです。
メリットとしては、
✅耐候性、耐久性は高い
✅ひび割れしにくい
✅再塗装は必要ない
✅つなぎ目にコーキングを打つ必要がない
ということがあります。
特にオープンジョイント工法が採用されていることからつなぎ目のコーキングが必要ないというのは大きなメリットと言えるでしょう。

樹脂系サイディングのメンテナンスについて

樹脂系サイディングはつなぎ目部分にコーキングを打つ必要もなく、屋根材自体も塩害や酸性雨などの影響を受けにくく、再塗装の必要もないため劣化しにくい外壁材となっています。
大きな傷がついたり凹んだりしたといった時以外は頻繁にメンテナンスを行う必要もありません。

木質系サイディング

名前通りに「木」のやさしさを感じることができる外壁材です。
メリットとデメリットがはっきりしている外壁材でもあります。

木質系サイディングの特徴とは

木材を使用している外壁材であり、表面には塗装がされています。
そのままでは耐火性や耐久性に問題があるため、不燃処理がされていて耐火性や耐久性を向上させている製品が多くなっています。

木質系サイディングのメリットとは

木質系サイディングは木材ならではのメリットがはっきりとしています。
✅木の暖かさを感じる
✅自然の中で雰囲気に合いやすい
✅色合いが年々変化していくため雰囲気が違っていくのを楽しむことができる
といったメリットがあります。
やはり木材ならではの暖かさがあるというのが好まれる理由となっています。

木質系サイディングのメンテナンスについて

独特のメリットがある木質系サイディングですが、デメリットが多いのも特徴です。
水分を含むと腐食する可能性がある
塗膜が劣化していくと再塗装の必要がある
メンテナンスコストが高くなる
外壁材としての単価が高い
といったものです。
やはり木材という材質のために雨に打たれるといったことによって水分が浸み込むのが大敵となります。
腐食してしまうと大規模な改修工事が必要となるため、劣化してしまう前に塗装をしていくというメンテナンスが必要となります。

モルタル外壁

モルタル外壁は外壁材全体の約5%のシェアを占める外壁材です。
とにかく安価で自由度が高いという外壁材となっています。

モルタル外壁の特徴とは

モルタルは「砂」「セメント」「水」を混ぜ合わせてできたものです。
そういった素材でできているため、他の外壁材と比べても安価な材料となっています。
ただ、他の外壁材と違って基本的には現場で職人が施工する割合が高くなっています。
そのため職人の技量による仕上がりの差が大きくなるという特徴があります。
もし外壁にモルタル外壁を考えている場合には技量の高い職人に依頼することが重要だと言えるでしょう。

モルタル外壁のメリットとは

モルタル外壁は多くのメリットがある外壁材です。
✅防火性が高い
✅つなぎ目がないのでコーキングを打つ必要がない
✅現場施工になるので形状の自由度が高い
✅主要な外壁材の中では価格が安い
といったメリットがありますので、利用されることが多くなっています。

モルタル外壁のメンテナンスについて

モルタルはしっかりとメンテナンスができていれば30年の耐用年数が期待できる外壁材です。
ただ、モルタルには「ひび割れする」という特徴があります。
ひび割れが発生するとそこから水が侵入していってしまい、急激に劣化が進むこととなります。
そのため、小さいひび割れなどのうちに補修してしまうということが重要となります。

劣化のサインとしては、
チョーキング現象が起きている
ひび割れが起きている
細かいふくらみや剥がれが発生している
塗料が薄くなる、剥げてきている
といったものがあります。
細かくメンテナンスを行い、これらのサインが出ていないかどうかを確認しておくことが長く持たせることにつながります。

▷外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状からメンテナンス方法を解説

タイル

タイルは粘土を主成分としたものを正方形などの板状に焼き固めた外壁材です。
タイルの耐用年数は半永久的ということもあって、メンテナンスの回数を減らすことが可能となります。

タイルの特徴とは

タイルを外壁材として使う際の工法には「乾式工法」と「湿式工法」という二種類があります。
サイディングと同様のパネルを下地版として使用するのが乾式工法であり、モルタルで作った下地の上にタイルを貼るのが湿式工法です。
メンテナンス面や耐久性では乾式工法の方が優れていると言えます。

タイルのメリットとは

タイルを外壁として使用する際の最大のメリットは「耐久性」です。
タイルは粘土を焼き上げたものですので「硬い」「傷がつきにくい」「変色や経年劣化がない」「吸水しない」「汚れにくい」といった多くのメリットがあり、それが高い耐久性につながっています。
こういった点から耐用年数も長くなっており、優秀な外壁材となっています。

タイルのメンテナンスについて

メンテナンス面では乾式工法の方が優秀なのですが、それでも下地となっているサイディングにはつなぎ目ができてしまうため、そこから水が侵入しないように注意しなければいけません。
また、タイルを使用する際の注意点として「浮き」「剥がれ」といったものがあります。
コーキングが劣化している、施工不良があるといったことが原因となってタイルの裏側に水が侵入してしまうことによって起きる現象です。
表面からの水などには強いタイルですが、裏側に水が侵入するとタイルが浮いてしまうために注意が必要です。
タイル自体の耐久性は高いのですが、タイルに浮きがないかどうかなどのメンテナンスを行うことでさらに耐用年数を長くすることができるでしょう。

まとめ

建物の外壁材には色々な種類があり、それぞれに特徴があってメンテナンスの頻度や方法も違っています。
どういった建物にしたいのか、どのような外壁を使いたいのかということをそれぞれの特徴を踏まえた上で選んでいくと失敗しない外壁材選びができるでしょう。
また、定期的にメンテナンスをしていくことで外壁材の耐用年数を延ばしていくことが可能となるでしょう。

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良彩建装は、大阪府富田林市・河内長野市を中心に各種塗装工事をご提供しています。このたびはご依頼いただきありがとうございました。

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    河内長野市 尾崎様

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