屋根からの雨漏りだけじゃない!台風後に増える“外壁からの浸水”とは?

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屋根からの雨漏りだけじゃない!台風後に増える“外壁からの浸水”とは?

2025/06/27

台風が直撃した直後は、窓が割れていないか、屋根が吹き飛ばされていないかといったことを気にする方が多いと思います。確かに窓や屋根は台風によって最も被害を受けやすい箇所ですが、外壁も被害を受けていることがあります。
外壁からの雨漏りの原因や浸水被害が生じやすい状況、台風に備えるための対策について解説します。

台風による外壁の被害とは?

台風による外壁の被害状況としては、

✅外壁が剥がれたり破損する
✅外壁のひび割れから雨水が染み込む

といったことが挙げられます。

外壁が剥がれたり破損する

現在の外壁は、サイディングと言い、板材を張り合わせる形で作られています。
そのため、台風の強風を受けた場合は、板材が剥がれてしまうこともあります。剥がれるまではいかなくても、ずれたり、破損するという事態もあり得ます。

外壁のひび割れから雨水が染み込む

サイディングの外壁の場合は、板材の間に隙間があります。その部分には、シーリング(コーキング)が打たれているのが一般的です。そのため、横殴りの雨が外壁に当たっても、外壁内部に雨水が染み込むことはありません。
ただ、外壁にひび割れがある場合は、その隙間から、雨水が染み込んでしまいます。
特に台風の場合は、横殴りの強風を伴う雨なので、ひび割れた部分に高圧洗浄機で水を当てているような状態になり、大量の雨水が染み込んでしまいます。
その結果、外壁内部に雨水が浸透してしまい、雨漏りが生じてしまいます。

台風による外壁への被害が発生しやすい状況とは?

台風による外壁への被害が発生しやすいのは、外壁が劣化している場合です。
次のような劣化症状がある場合は、台風の際に外壁からの浸水などの被害を受けやすくなります。

0.3mm以上のひび割れがある
外壁に欠けや割れがある
外壁にずれや剥がれがある
シーリング(コーキング)が劣化している
外壁の塗膜が剥がれている場合

一つ一つ確認しましょう。

0.3mm以上のひび割れがある

外壁にひび割れがある場合は、台風の際にそのひび割れから雨水が外壁内部に浸透してしまいます。
ひび割れの幅が0.3mm以上ある場合は、構造クラックと言い、建物の安全性にも影響するひび割れになるので、すぐに補修する必要があります。
一方、0.3mm以下のひび割れであれば、ヘアークラックと言い、ひとまず様子を見ても問題ないクラックになります。
ただ、台風が直撃した後は、強風の影響により、ヘアークラックの幅が広がっている可能性もあるため、点検が必要です。

外壁に欠けや割れがある

外壁に欠けている部分や割れている部分がある場合です。こうした箇所があると、台風の際に雨水が外壁内部に浸透してしまいます。
外壁に欠けている部分や割れている部分は、シーリング(コーキング)で埋めるなどの補修が必要ですし、補修が難しい場合は交換する必要があります。

外壁にずれや剥がれがある

外壁にずれや剥がれがある場合は、大きな隙間ができてしまいますから、台風の際に雨水が外壁内部に入り込みます。
また、外壁材の耐風性能も弱くなっていますので、強風により、外壁材が剥がれてしまうこともあります。

シーリング(コーキング)が劣化している

シーリング(コーキング)とは、外壁同士の隙間や外壁とサッシの隙間などに充填されているゴム状の物質のことです。
シーリングは耐用年数が長いわけではなく、5年から10年もすれば劣化が始まります。
特に次のような症状が出ている場合は、台風の際に雨水が外壁内部に浸透してしまいます。

隙間が生じている:シーリングに隙間が生じている場合です。外壁にひび割れがあるのと同じですから、その隙間から雨水が浸透してしまいます。
ひび割れが生じている:シーリングは劣化すると固くなり、乾燥してひび割れが生じてしまいます。そのひび割れが深くなれば、外壁のひび割れと同様に雨水の浸透につながります。
シーリングが剥落している:シーリングが劣化すると、砕けたり剥がれてしまうことがあります。剥がれてしまうと、大きな隙間が生じてしまうため、その隙間から大量の雨水が入り込んでしまいます。

外壁の塗膜が剥がれている

外壁の塗膜が剥がれている場合は、外壁の素材が雨水を大量に吸ってしまう状態になります。
特に窯業系サイディングの場合は、主な原料はセメントで素材自体には耐水性がありません。
雨水を大量に吸ってしまうと素材自体が脆くなってしまい、欠け、ひび割れ、割れなどが発生しやすくなります。

外壁が劣化している状態で台風が来た場合の被害

外壁が劣化している状態で台風が来た場合は、外壁の被害状況が大きくなってしまいます。
主に次のような被害が生じてしまいます。

✔外壁内部へ雨水が浸透する
✔外壁のひび割れなどが拡大する
✔外壁が剥がれてしまう

一つ一つ確認しましょう。

外壁内部へ雨水が浸透する

外壁などにひび割れや隙間がある場合は、その隙間から雨水が浸透してしまいます。
普通の雨では、雨漏りには気づかないこともありますが、横殴りの強風を伴う雨の場合は、雨水が勢い良く浸入するため、室内側で、水滴が垂れるほどの雨漏りになることがあります。

外壁のひび割れなどが拡大する

台風の際は横殴りの風が吹きつけるため、外壁にひび割れがある場合、そのひび割れが拡大してしまう恐れがあります。

外壁が剥がれてしまう

外壁にずれや剥がれがある場合は、外壁自体が弱くなっているため、台風の強風により、外壁が剥がれてしまう恐れがあります。

外壁からの雨漏りが生じた場合の住宅被害

外壁からの雨漏りが発生した場合は、住宅に次のような被害が生じてしまいます。

✔室内で雨染みが生じる
✔カビが発生する
✔シロアリ被害が生じやすくなる
✔外壁内部が腐食しやすくなる
✔漏電する恐れがある
✔家具等も雨漏り被害を受けることがある
✔建物の資産価値が下落してしまう

一つ一つ確認しましょう。

✅室内で雨染みが生じる

室内で雨染みが生じてしまい、乾燥した後でも跡が残るので見た目が悪くなります。
内壁の石膏ボードが脆くなったり、壁紙(クロス)が剥がれてしまうこともあります。

✅カビが発生する

室内で雨染みが生じるほどになると壁の内側も雨水によって湿った状態になります。
壁の内側はなかなか乾燥しないため、じめじめした状態になり、カビが発生しやすくなります。
カビは、見た目が悪いだけでなく、住んでいる方の健康被害にもつながります。

✅シロアリ被害が生じやすくなる

シロアリは乾燥した木材よりもじめじめした木材を好んで食害します。
外壁からの雨漏りは、柱や土台といった建物を支える重要な部分を湿らせてしまい、シロアリに食害されやすい状態にしてしまいます。

✅外壁内部が腐食しやすくなる

外壁内部が湿った状態になると、木材を腐らせる木材腐朽菌が繁殖しやすくなります。
外壁内部には、建物を支えるための柱や構造用合板がありますが、これらの部分が腐食してしまうと、建物自体が脆くなってしまいます。耐震性が弱まり、大地震などで倒壊しやすくなります。

✅漏電する恐れがある

外壁内部のコンセント付近には、電気配線が張り巡らされています。
外壁内部に雨漏りが生じると、この電気配線も濡れてしまうため、漏電などのリスクが高まります。

✅家具等も雨漏り被害を受けることがある

雨漏り被害を受けるのは住宅だけではありません。家具等も雨漏りにより濡れてしまい、雨染みになったり、カビが発生しやすくなることがあります。

✅建物の資産価値が下落してしまう

建物の資産価値が大きく下落する原因の一つが雨漏りです。
住み替えを検討している方や賃貸経営を行っている方にとっては、建物の資産価値の下落は致命的です。

台風により外壁からの浸水被害を受けることを防ぐには?

台風が到来する前に屋根や外壁の傷んでいる箇所を直しても、台風が到来すれば、また被害を受けてしまうから、意味がないと思っていませんか?
屋根や外壁に傷んでいる箇所がある場合は、台風が到来する前に修理しましょう。

傷んでいる箇所を修理しておけば、台風が到来しても、耐えられる可能性があります。
一方、傷んでいる箇所をそのままにした場合は、被害が拡大する可能性があります。
ちょっとした隙間があるだけでも、雨漏りが生じてしまいます。
雨漏りが生じてしまうと、外壁だけでなく、内装や壁内部も補修工事を行わなければならなくなり、工事費用が高くなってしまうこともあります。

また、台風の前に修理しておけば、台風が到来した後の被害については、火災保険を使って修理することも可能です。
一方、台風の前に修理せず、劣化した状態を放置してしまうと、台風による被害を受けたとしても、それが、台風の被害によるものなのか、建物の経年劣化によるものなのか分からず、火災保険金が下りないこともあります。

そのため、台風が到来する前に屋根や外壁を修理しておくことが大切なのです。

まとめ

屋根からだけでなく、外壁からの雨漏りも建物などに大きな被害をもたらしてしまいます。
台風の直後に雨漏りするようになったら、早めに雨漏り修理業者に依頼してください。
また、台風の到来に備えて、劣化した外壁を塗装するなどの修理を行っておくことも大切です。
良彩建装は、富田林市、河内長野市を中心に大阪府、奈良県で、外壁塗装、屋根塗装、雨漏り修理工事を承っています。
台風の前後の雨漏りでお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

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