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知っておきたい塗装や屋根の豆知識
シリコン・フッ素・無機塗料の違いとは?後悔しない選び方
2026/02/26
外壁塗装・屋根塗装で使われる塗料は様々なものがありますが、代表的な種類が、シリコン塗料、フッ素塗料。無機塗料です。
それぞれどのような特徴があるのか、塗料の選び方について解説します。
外壁塗装や屋根塗装に使われる塗料の種類

外壁塗装や屋根塗装で使われる塗料は様々な種類があります。
代表的なものはシリコン塗料ですが、それ以外にも、フッ素塗料や無機塗料があります。
アクリル塗料:耐用年数は約5年〜8年程度。最も安価な塗料。耐久性が低く、ツヤ落ちも早い。DIY用途などに。
ウレタン塗料:耐用年数は約7年〜10年程度。柔らかく密着性が高い。細かい部分の塗装に適している。
シリコン塗料:耐用年数は約10年〜13年程度。最も一般的な塗料。紫外線に強く、耐候性もある。
フッ素塗料:耐用年数は約15年〜20年程度。汚染に強く美観が長持ちする。
無機塗料:耐用年数は約15年〜25年程度。最も耐用年数が長く、高耐久・高耐侯を誇る塗料
一般的には、外壁塗装や屋根塗装では、シリコン塗料が使われることが多いです。
塗料のグレードを上げたい場合は、フッ素塗料や無機塗料が選ばれることがあります。
シリコン塗料とは
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主体とした塗料のことです。正確には、「アクリルシリコン樹脂塗料」と表記されています。
そのためアクリル樹脂と混同されがちですが、アクリルをベースにシリコン成分を反応させ、紫外線への抵抗力を高めた塗料になります。
シリコン塗料は、外壁塗装や屋根塗装で最も多く使われている塗料です。シリコン塗料にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料は、今最も使われている塗料なので、商品ラインナップが豊富です。また、コストパフォーマンスが優れている点も特徴です。
✅コストパフォーマンスが優れている
シリコン塗料は、様々な種類の塗料の中で最もコストパフォーマンスが優れた塗料です。
塗料としての寿命は約10年〜13年程度と、そこそこある上、価格も手頃であるため、注目されています。
✅光沢保持率が高い
シリコン塗料を艶のある仕上がりにした場合、塗膜の光沢を長期間に渡って保つことができます。
✅耐汚染性に優れている
シリコン塗料は、塗膜が固く撥水性があるため、泥、ホコリや車の排気ガスなどによる汚れに強い性質があります。
シリコン塗料のデメリット
シリコン塗料のデメリットを挙げるとすれば、アクリル塗料やウレタン塗料に比べて高価であること、一方、フッ素塗料や無機塗料に比べて寿命が短い点が挙げられます。
安くもなく寿命が長いわけでもない中途半端な塗料という点が欠点になります。
✅塗膜が硬くひび割れしやすい
シリコン塗料は塗膜が固くなります。塗膜が固いことは、強固な塗膜になるという点で優れていますが、一方で、ひび割れが起きやすいという欠点が挙げられます。
そのため、モルタル外壁に使用するとひび割れが目立ちやすいです。
金属サイディングのように素材自体がひび割れする心配がない外壁には適しています。
✅耐用年数の差が大きい
シリコン塗料の耐用年数は約10年〜13年程度とされていますが、実際には、商品により差が大きいのが実情です。
同じシリコン塗料でも、安い塗料だと耐用年数はあまり期待できないことを覚悟しなければなりません。
フッ素塗料とは
フッ素塗料は、フッ化カルシウムを主な原料とする塗料です。
身近な例としては、フッ素樹脂加工のフライパンが知られていますが、このフッ素を含む塗料です。
フッ素塗料は、耐用年数が長いことから、頻繁に再塗装することが難しいビルや商業施設などの塗装に利用されることが多いです。
しかし、現在では、一般の戸建て住宅でも選択されることが増えています。
フッ素塗料のメリット
外壁塗装や屋根塗装としてのフッ素塗料は、耐用年数の長さや汚れに強い点が特徴です。フッ素塗料の特徴を見ていきましょう。
✅高耐候性
フッ素塗料は、紫外線や雨に対して強いことから、耐候性が極めて高い事が知られています。
また、温度変化にも強く、暑い気候でも寒冷な気候でも劣化しにくい特徴を有しています。
✅耐汚染性・透湿性
塗膜表面の親水性(水濡れのしやすさ)が高いため、汚れを落としやすいという特徴があります。
そのため、汚れがつきにくく、長期間に渡って美観を維持することができます。
✅防藻性・防カビ性
フッ素塗料が塗装された外壁や屋根は、カビやコケが付着しにくい特徴があります。フッ素樹脂は非粘着性が非常に高く、表面が滑りやすいためです。
フッ素塗料のデメリット
フッ素塗料のデメリットとしては価格の高さが挙げられます。塗装工事のための予算を確保できない場合は選びにくい塗料になります。
その他、フッ素塗料が優れているために再塗装が難しいという特徴もあります。
✅再塗装が難しい
一旦、フッ素塗料を塗ってしまうと、再塗装の難易度が上がるという点がデメリットです。
フッ素塗料は固く、親水性が高いため、その上から新しい塗料を塗ろうとしても、密着性が妨げられたり低下してしまいます。
そのため、再塗装の際は、特殊な下塗り材が必要になるなど、塗装工事の難易度が上がってしまうという欠点があります。
✅ひび割れが生じやすい
フッ素塗料はシリコン塗料と同様に塗膜が固くなります。そのため、ひび割れが生じやすいという欠点があります。
モルタル外壁のようにひび割れが生じやすい外壁材への塗装は適していません。
✅ラインナップが少ない
フッ素塗料はシリコン塗料ほど普及しているわけではないため、商品数が少ない点も欠点です。
自分の好みの色がなかったり、自宅の外壁や屋根に適したフッ素塗料がないこともあります。
無機塗料とは
無機塗料とは簡単に言えば、セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料のことです。つまり、外壁や屋根の表面をガラスのような状態にする塗料ということができます。
無機塗料のメリット
無機塗料は、無機物を使っていることから、劣化しにくいことが大きな特徴です。例えば、屋根材で最も耐用年数の長い瓦屋根は無機物の屋根材です。
瓦屋根に準じる耐久性がある塗料というのが無機塗料の特徴ということができます。
✅不燃性がある
無機塗料の最大の特徴が、不燃性です。ガラスと同様の状態になるため、火災などの際は、もらい火による延焼を防ぎやすくなります。
✅高耐候性
無機塗料もフッ素塗料と同様に耐候性が極めて高い事が知られいます。
✅耐汚染性・透湿性
無機塗料は、ガラスに似た状態になることから、汚れが落ちやすく、長期間に渡って美観を維持することができます。
✅防藻性・防カビ性
無機塗料には、カビやコケの栄養源となる有機物が少ないため、カビやコケが付着しにくい特徴があります。非粘着性が非常に高く、表面が滑りやすいためです。
無機塗料のデメリット
無機塗料は、フッ素塗料と同様に価格が高いことが大きな欠点です。
また、塗装が難しかったり、再塗装の難易度が上がる点も挙げられます。
✅塗装が難しい
無機塗料は、固く伸びにくい塗料なので、塗装には熟練の技術が必要です。職人が無機塗料に慣れていない場合、仕上がりに問題があったり、十分な性能を発揮できないリスクがあります。
✅ひび割れしやすい
無機塗料は、外壁や屋根の表面にガラスの液体を塗布するようなものです。モルタル外壁のようにひび割れしやすい外壁には向いていませんし、木部への塗装にも適していません。
塗料はどのように選ぶべき?

外壁や屋根を塗装する際は、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料のうち、どの塗料を選択すべきなのか迷う方も多いと思います。
では、どのようにして選べばよいのかポイントを紹介します。
外壁材や屋根材に合わせて選ぶ
外壁材や屋根材には、それぞれ特徴があるため、その特徴に合わせた塗料を選ぶのが無難です。
例えば、モルタル外壁はクラックが入りやすいことから下地のひび割れにも追従できる弾性塗料を選ぶべきです。
また、窯業系サイディングやALC外壁の場合は、素材自体は防水性がないため水を弾く性能の高い塗料を選ぶべきです。一方で素材が湿る場合は湿気を逃がすことが肝要なので透湿性の高い塗料であることも求められます。
金属サイディングの場合は、塗料が乗りにくいため、シーラーやプライマーによる下塗りが重要になります。
次のメンテナンスをどうするか計画して決める
シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料は耐用年数や、再塗装の難易度も異なります。
次回のメンテナンスでも塗装するならば、比較的再塗装が容易なシリコン塗料を選ぶべきでしょう。
一方、次回のメンテナンスでは、塗装はせず、外壁や屋根を張り替えるというのであれば、耐用年数が長めのフッ素塗料、無機塗料を選択するということも考えられます。
まとめ
シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料の特徴と、メリット、デメリット、そして、塗料の選び方について解説しました。
どの塗料が最適なのかは、お客様の住宅やご予算、今後のメンテナンス計画により大きく異なります。
良彩建装は、富田林市、河内長野市を中心に大阪府、奈良県で、外壁塗装、屋根塗装、雨漏り修理工事を承っています。
外壁塗装、屋根塗装でどの種類の塗料を選ぶべきか迷っている方は、まず、お気軽にお問い合わせください。
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