ベランダや屋上などの防水塗装の重要性について

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ベランダや屋上などの防水塗装の重要性について

2025/03/25

ベランダや屋上は、建物の中でも特に雨や紫外線の影響を受けやすい部分です。適切な防水塗装が施されていないと、雨水が浸入し、ひび割れや建物の劣化につながります。

防水塗装は、雨漏りを防ぎ、建物の耐久性を向上させるために非常に重要です。しかし、塗装の劣化に気づかず放置してしまうと、修繕費用がかさむだけでなく、建物の寿命を縮めてしまう原因にもなります。

本記事では、防水塗装の必要性や施工方法、定期的なメンテナンスについて詳しく解説します。

防水塗装の目的

防水塗装の最大の目的は、建物を雨水や湿気から守ることです。特に、ベランダや屋上は風雨が直接当たるため、何の防水処理もしていないと、わずかなひび割れからでも雨水が侵入し、構造材を劣化させる原因となります。

ここでは、防水塗装が持つ主な役割について詳しく説明します。

雨水の浸入防止

防水塗装をすることで、雨水がコンクリートや建物の土台に染み込むのを防ぐことができます。特にベランダや屋上は平らな構造のため水が溜まりやすい場所です。一度水が内部に染み込んでしまうと、建物の傷みが早く進んでしまう可能性があるため、防水塗装で表面をしっかり保護することが大切です。

また、防水塗装を行うことで、次のような建物の劣化を防ぐことができます。

  • 建物の中が湿気やすくなり発生する結露の問題
  • 水が染み込むことで起きるひび割れの進行
  • 建物の材料が腐ったり鉄筋がサビるといった問題

このような建物の傷みを防ぐためにも、定期的な防水塗装のメンテナンスをお勧めしています。

建物の耐久性向上

建物の耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。防水塗装を施すことで、コンクリートの劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばすことができます。

特に、鉄筋コンクリート造の建物では、水が浸入すると鉄筋が錆び、コンクリートが膨張してひび割れが生じる「コンクリート爆裂(鉄筋爆裂)」と呼ばれる現象が発生することがあります。これは、建物の耐久性を著しく低下させるため、適切な防水処理が必要不可欠です。

また、木造住宅の場合、水分が浸透すると木材が腐食し、シロアリの発生リスクが高まります。木造のベランダやバルコニーは特に注意が必要で、適切な防水塗装を施さないと、数年で深刻なダメージを受けることもあります。

カビや湿気の対策

防水塗装を行うことで、建物内部に湿気がこもるのを防ぎ、カビの発生を抑えることができます。カビは、湿度が高い環境で発生しやすく、一度繁殖すると広がりやすい厄介な存在です。

カビが発生すると、建物にも人体にも深刻な影響を及ぼします。壁や床にカビが生えると、見た目が悪くなるだけでなく建材そのものが傷んでしまいます。また、カビの胞子はアレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となり、特にぜんそくやアトピー性皮膚炎のある方にとっては深刻な健康上の問題となります。

防水塗装を適切に行い、湿気の侵入を防ぐことで、これらの問題を未然に防ぐことができます。

防水塗装が必要な場所

防水塗装が必要な場所は、主に外部にさらされる部分や水がたまりやすい場所です。適切な防水処理を施すことで、劣化を防ぎ、建物の安全性を保つことができます。

ベランダ・バルコニー

ベランダやバルコニーは、雨が直接当たる場所であり、床面に水が溜まりやすい構造になっています。特に、排水口(ドレン)が詰まると水が滞留し、防水層の劣化が進みやすくなります。また、防水層のひび割れや塗膜の剥がれが発生すると、そこから雨水が浸入する危険性があります。そのため、適切な勾配を確保して水はけの良い設計をすることと、定期的な防水塗装を施して雨漏りのリスクを最小限に抑えることが重要です。

屋上

屋上は建物の中でも、雨や日差しの影響を最も受けやすい場所なんです。特に、平らな屋根(陸屋根)は水がたまりやすい構造となっているため、きちんとした防水塗装を施さないと建物の劣化が進んでしまいます。屋上の防水層が傷んでくると、天井や壁からの雨漏りの原因となってしまうため、大がかりな修繕工事が必要になる前に、定期的な点検とメンテナンスを行うことをお勧めしています。また、建物の状態や環境に応じて、シート防水やウレタン防水など、最適な防水工法をご提案させていただきます。

外階段・共用廊下

アパートやマンションの外階段や共用廊下も、防水塗装が必要な場所のひとつです。特に、雨の日に滑りやすくなるため、滑り止め(防滑処理)が施された塗料を使用することが重要です。また、歩行時の安全性を確保するため防滑仕様の塗料を選択し、定期的なメンテナンスを行って塗装の剥がれをチェックすることが大切です。

駐車場・ガレージの床

駐車場やガレージの床は、雨水だけでなく、車のオイル漏れやタイヤによる摩耗の影響も受けるため、耐久性の高い防水塗装が求められます。そのため、耐摩耗性の高い塗料を使用して劣化を防ぎ、定期的な点検と補修を行うことでひび割れの進行を防ぐことが重要です。

防水塗装の種類と特徴

防水塗装にはさまざまな種類があり、施工する場所や用途によって最適な工法が異なります。ここでは、代表的な防水塗装の種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。

ウレタン防水(一般的な防水工法)

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して硬化させる防水工法です。施工が容易でコストパフォーマンスが良いため、戸建て住宅のベランダやバルコニー、防水補修工事などに広く採用されています。ウレタン塗膜は弾力性があり、下地の動きに追従しやすいため、建物の経年変化によるわずかな歪みが発生してもひび割れを起こしにくいという特長があります。

液状のウレタンを塗り広げて施工するため、手すりの根元や排水口周りなどの細かい部分にも施工が可能で、他の防水工法に比べて継ぎ目ができにくいのが特徴です。また、防水工事の中では施工費用が比較的安価で、工期も短いため、コストを抑えつつ防水性を確保したい場合に適しています。

耐用年数は約10年で、定期的なトップコート(表面保護塗料)の塗り替えを行うことで、耐久性を維持することが可能です。

FRP防水(高耐久の防水工法)

FRP(繊維強化プラスチック)防水は、強度と耐久性に優れた防水工法です。主にベランダやバルコニーなどの歩行頻度が高い場所に用いられます。

FRP防水は、軽量でありながら非常に強固な素材を使用し、高い耐摩耗性と耐衝撃性を備えています。人が頻繁に歩行するベランダやバルコニーに最適で、物を落としたり家具を移動させたりしても傷つきにくく、防水層が破損するリスクが低いのが特徴です。

施工面では、硬化が早いため翌日には歩行可能となり、使用までの待ち時間が短いのが利点です。施工費用は他の防水工法と比べて高めですが、耐用年数が10~15年と長く、適切なメンテナンスを行えばさらに耐久性を延ばすことができるため、長期的に見ればメンテナンスコストを抑えられるメリットがあります。

シート防水(塩ビシート・ゴムシート)(広範囲向け)

シート防水は、防水性能の高いシート(塩化ビニール製やゴム製)を下地に接着または固定する防水工法です。主に広い面積を持つ屋上やマンションのベランダなどに採用されます。

シート防水の最大の特徴は、その高い耐久性と長い耐用年数(約15~20年)にあります。防水塗膜が均一な厚さを持ち、施工後も経年劣化しにくいため、長期間にわたって防水性能を維持できます。また、メンテナンスも容易で、部分的な破損があった場合でも、劣化した部分のみシートを張り替えることで補修が可能なため、トータルのメンテナンスコストを抑えることができます。

広い面積の施工に適しているのも大きな利点で、シートを敷設することで大規模な屋上や工場の屋根などにも効果的に適用できます。特に、長期間にわたってメンテナンスの手間を減らしたい場合に有効です。さらに、塩ビシートは紫外線に強く、ゴムシートは柔軟性が高いなど、用途に応じて最適な種類を選択できます。この高い耐久性により、一度施工すれば長期間の防水効果が期待できます。

アスファルト防水(大型建築向け)

アスファルト防水は、アスファルトをシート状に加工したものを重ねて施工する防水工法です。防水性能が非常に高く、大型建築物の屋上や工場の屋根などで使用されることが多いです。

アスファルト防水の最大の特徴は、複数層のアスファルトを重ねて施工することによる優れた防水性です。水の浸入を効果的に防ぎ、厚い防水層により経年劣化も少なく、長期間にわたって建物を保護することができます。耐用年数は約20年以上と長く、シート防水と並んで最も耐久性の高い防水工法の一つとして知られています。

ただし、施工にはアスファルトを加熱する専門的な技術が必要で、工期も比較的長くなるため、一般的な戸建て住宅での採用は少なく、主に大規模建築物に使用されています。

防水塗装の劣化のサイン

防水塗装の劣化は、さまざまな形で現れます。以下のような症状が見られたら、防水機能が低下している可能性があるため、早めに点検・補修を行いましょう。

ひび割れや剥がれ

防水塗膜に細かいひび割れ(クラック)が発生している場合、そこから水が浸入するリスクが高まります。このような小さなひび割れでも放置すると、徐々に広がって雨漏りの原因となってしまいます。また、防水層の剥がれや浮きが見られる場合も、早急な補修が必要となります。

雨水がたまりやすくなる

以前は水はけが良かったのに、最近になって水がなかなか乾かない場合、防水機能が低下している可能性があります。特に、ベランダや屋上の勾配(傾斜)が変わって水たまりができるようになると、雨漏りにつながりやすい状態になっています。

カビや苔の発生

水はけが悪くなった場所にはカビや苔が発生しやすくなります。特に日陰になりやすい部分では湿気がこもることで劣化が進行しやすく、これを放置するとコンクリートや下地の劣化が加速し、防水層の寿命を短くしてしまいます。

表面の光沢がなくなる・色あせ

新しい防水塗装は表面に光沢がありますが、経年劣化によってツヤがなくなり、色あせが目立つようになります。これは、防水層が紫外線によって劣化しているサインです。見た目の変化は防水性の低下を示す初期段階なので、この時点でメンテナンスを検討すると、大きな補修を防ぐことができます。

塗膜の膨れや剥がれ

塗装の下に水分が入り込み、防水塗膜が膨れてしまう現象が見られることがあります。この状態になると、内部で水分が滞留し、さらに劣化が進む原因となります。こうした症状が出ている場合は、部分補修ではなく防水塗装の全面改修が必要になることもあります。

防水塗装のメンテナンスの目安

防水塗装を長持ちさせるためには、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことが重要です。

以下の目安を参考に、適切なタイミングで防水塗装の再施工を検討しましょう。

防水塗装の耐用年数と再塗装の目安

防水工法耐用年数メンテナンス時期
ウレタン防水約10年7~10年で再塗装
FRP防水約10~15年10年を目安にトップコート塗り替え
シート防水約15~20年10~15年で点検・補修
アスファルト防水約20年以上15~20年で点検・部分補修

タイプ別に見ると、ウレタン防水やFRP防水は10年前後を目安にトップコートの再塗装を行うことで耐用年数を延ばすことができます。一方、シート防水やアスファルト防水は耐用年数が比較的長いため、10~15年ごとに点検し、必要に応じて部分補修を行うのが理想的です。

定期点検の重要性

防水塗装を長持ちさせるためには、定期的な点検が大切です。年に1回程度、防水塗装の状態を確認して、劣化の兆候がないかチェックするようにしましょう。また、専門業者による点検を依頼することで、より詳しい状態の確認が可能です。防水塗装の劣化は、素人目では見落としがちな部分もありますので、プロの目で確認してもらうことで、適切な補修方法をアドバイスさせていただくことができます。

早めの補修でコストを抑える

小さな劣化のうちに補修を行うことで、大規模な改修を避けることができます。防水塗膜のトップコートを5~7年ごとに塗り替えるだけでも、防水機能を維持し、長期間にわたって建物を守ることができます。また、劣化が進行してしまうと、全面改修が必要になり、コストが大幅に上がるため、早めのメンテナンスが経済的です。

まとめ

防水塗装は、大切なお住まいを雨水や湿気から守るための重要な役割を担っています。ただし、年月が経つにつれて防水の効果が弱くなってくると、雨漏りが発生したり建物の構造を損なう恐れがあります。

このような問題を防ぐために、定期的なメンテナンスが欠かせません。建物を長く良い状態で保つためには、ひび割れや水たまり、カビの発生、色あせなどの劣化の兆候にいち早く気づき、防水塗装の寿命を考慮しながら適切なタイミングで再塗装を行うことをお勧めしています。また、定期的な点検を行うことで、小さな問題のうちに対処でき、結果的に修繕費用を抑えることができます。

良彩建装では、お客様の建物に最適な防水塗装の点検・メンテナンス・再施工のご提案をさせていただいております。大切な建物を長くお守りするために、まずはお気軽にご相談ください。

〈その他の豆知識〉

▷雨漏りが起きた際の応急処置!自分でできる対処法とは?

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